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<会田肇のCES2007レポート>ソニーはHDモデルも含め、一挙に16モデルのニューモデルを発表!

公開日 2007/01/11 11:09
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実に壮観である。ソニーはCES2007において、ビデオカメラだけでなんと16機種ものニューモデルを発表したのだ。

その内訳はHDタイプがDVD・AVCHD方式2モデル、HDV方式2モデルの計4モデル。SDタイプがHDD方式5モデル、DVD方式が4モデル、miniDV方式が3モデル。昨年11月に発売したHDD方式のAVCHDモデルを加えると実に18機種ものフルラインナップとなる。まさに隙間という隙間を埋め尽くす見事なまでの布陣。ここにはこれまでのHi-8、Digital Hi-8は一切なく、価格次第で販売状況が左右される米国市場においても、DV以上のフォーマットでも十分にコストが見合う状況になったことを示しているとも言える。

この中で興味深いのはやはりHD関連モデルだろう。DVDを使ったAVCHD方式の2モデルは、HDR-UX7とUX5。UX7は1/3インチ 3MピクセルのクリアビッドCMOSセンサーを搭載し、静止画記録を6Mピクセルで実現。日本で発売されているHDモデルは2MピクセルCMOSを採用し、静止画は最高4Mピクセルでの記録だった。つまり米国市場に投入されるモデルはカメラ部分で日本よりもハイグレードな商品が先に投入されたことになる。

また、レンズは光学10倍であるものの、光学手振れ補正機能を採用し、その分、ボディはやや大きめなサイズとなっている。UX5はカメラ部分がUX1とほぼ同じ2MピクセルCMOSを採用。手振れ補正も電子式となる。液晶モニターはUX7が3.5型ワイドの大型サイズで、UX5が2.5型ワイドを採用している。

一方、HDVモデルは、HDR-HC7とHC5。記録フォーマットこそ異なるが、カメラ部分やモニター関係はUX7とUX5とほぼ同じスペックとなっている。

DVDを使ったAVCHD方式の上位モデルHDR-UX7。DVDであるのと光学式手振れ補正を採用したため、ボディはやや大きめに感じる

HDV方式の下位モデルHDR-HC5。従来のHC3の後継ともなる機種で、コンパクトなボディも大きな魅力となっている

見逃せないのはビデオカメラとして初めて「x.v.Color」撮影を可能としたことだ。この機能を利用したときの鮮明な色再現性は素晴らしく、ON/OFFで切り替えるとその差は明らかな差があった。ただ、非対応TVで見た場合は、その効果はなくなる。

日本市場へ投入したときの目安ともなる米国市場での価格は、UX7が$1299、UX5が$999。HC7が$1399、HC5が$1099となっている。明らかにAVCHDは価格戦略的な値付けが見て取れる。ソニーがHDへの普及をAVCHDで狙っているのは間違いない。

(会田 肇)

ces2007

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