「DivXコーデックはリビングの『動画2.0』を実現する」 ― DivX社が事業説明会を開催

2006年12月13日

DivX認証機器が展示されていた
米DivX Inc.は、同社事業や市場戦略を説明するプレスカンファレンスを本日開催した。

事業内容とその実績の説明にあたったのは、同社 チーフDivXオフィサーのケビン・ヘル氏と、同社日本代表の大沢幸弘氏だ。

DivX Inc. ケビン・ヘル氏

DivX Inc. 大沢幸弘氏

ヘル氏によれば、今回のプレスカンファレンスは、日本における事業の進捗状況を説明するとともに、同社への関心と認知度を高めるための試みであるという。

2000年に創立した同社は、MPEG4をベースに開発した映像コーデック「DivX」に関連するハード、ソフト、コンテンツ配信を取り扱っている。2004年からはGoogleと提携し、GoogleやFirefoxとバンドルしたツールバーなども配布している。

DivXのライセンシングパートナーの一覧

今年9月にはNASDAQに上場。現在21の商標登録、17の著作権登録、1つの特許を所有し、その市場価値は現在10億米ドルだ。


日本におけるDivXのダウンロード実績
同社サイトにて配布されている「DivX Codec」「DivXコンバーター」などDivXソフトウェアの日本におけるダウンロード数は、全世界の10%にあたる2000万以上を記録したという。さらに、同社が今年8月に開設した動画投稿コミュニティーサイト「DivX stage6」のユニークユーザー約700万のうちのほぼ50%が日本からのビジターであるという。

以上のことから、ヘル氏は「日本はDivX社にとって重要な市場」と位置づけ。Googleやina、ソフトメーカーなどと提携して広がった顧客ベースを、ソニーや松下など、日本国内の主要な家電メーカーと提携することで更に取り込んでいきたいと述べた。

また、DivX認証機器が西ヨーロッパでは90%以上のシェアを占めているのに対し、日本国内では10%に留まっていることに触れ、「日本国内でのシェアは当初の目標よりかなり伸びたほう。アメリカにて1四半期でシェアが2倍になった実績もあるので、これから伸ばしていきたい」と抱負を語った。

大沢氏は「弊社はプラットフォームとコミュニティーを提供するデジタルメディアカンパニーだ。DivXコーデックは、モバイルを含むリビングの『動画2.0』を実現するものだと考える」と述べた。


DivX stage6
さらに、「720p/1080pをサポートする『stage6』は、ユーザーがチャンネルを作り、高品質の動画を作成/視聴して楽しめる場を提供する。将来的にはDRMに対応した動画のダウンロード販売なども予定している。『stage6』の普及に伴って、現在5000万台以上存在しているDivX認証機器を広く一般に行き渡るものにしたい。最終目標はDivXを共通メディア言語にすること。デジタルメディア間でのコンテンツ共有を可能にする唯一のツールがDivXだ」と語った。

以下、本日の発表会で執り行われた質疑応答の一部を掲載する。

Q.「stage6」の日本語対応はいつになるのか。また、DRMに対応した動画のダウンロード販売はいつから開始されるのか。
A.「stage6」の日本語対応については検討中だ。DRMに対応した動画のダウンロード販売は、具体的にいつというのは未定だ。

Q.アップロードされた違法ファイルにはどう対応するのか。
A.違法コンテンツは見つけ次第削除する。しかし目の行き届かないこともあるだろう。

Q.「stage6」は現在α版だが、正式版になるのはいつなのか。
A.日本語対応、DRM対応など、加えるべき機能がまだまだ存在している。しばらく正式版のリリースはないだろう。

Q.「DivX」にどことなくアンダーグラウンドなイメージを持っているユーザーはいると思うが、今後イメージを向上させる戦略はどのようなものなのか。
A.家電メーカーと提携し、DivX認証家電の数を増やすことに加え、「stage6」の認知度をあげ、一般化していくことでDivXのイメージは変わっていくと考えている。

(Phile-web編集部)

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