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「動画で真っ向勝負する」− キヤノン“iVIS”発表会でビデオカメラ新展開を説明

公開日 2006/08/02 18:52
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キヤノンは本日、同社初となる家庭用HDVビデオカメラ“iVIS”「HV10」の記者発表会を開催した。HV10の概要は別項で紹介したとおり(関連ニュース)。

発表会には、キヤノンマーケティングジャパン(株)専務取締役 コンスーマイメージングカンパニープレジデントの芦澤光二氏が出席し、同社ビデオカメラ事業のマーケティング戦略について説明を行った。


芦澤プレジデント
同社は今回の新製品を発売する秋より、ビデオカメラ製品群を新ブランド“iVIS(アイビス)”という名称で展開する。iVISは「EYE」と「VISION」を掛け合わせた造語で、「目で見た情景、感じた思いをそのまま映像に記録する」という意味を表す。

芦澤氏は、キヤノンが“静止画撮影も性能が高いビデオカメラメーカー”として認知されているという調査資料を紹介。「これまで“写真DV”として進めてきたが、今後は動画で真っ向勝負するため、新ブランド“iVIS”を立ち上げた」と説明した。


静止画ではトップブランドを確立。動画でもトップを目指す

ビデオカメラ事業の歴史。ここまでは黎明期だという

ハイビジョンテレビ所有者がハイビジョンカメラに興味を持つというデータも紹介
また同氏は、同社ビデオカメラ製品の歴史を振り返り、「1955年から現在までは黎明期。ハイビジョンカメラに本格的に乗り出した2006年からが発展期になる」と語った。同社はこの秋より、フルハイビジョンを表す「1920」をキーワードにHV10の訴求を図る。テレビCMでは“1920 CMOS ハイビジョン”というキャッチコピーで、差別化を図っていく予定だという。

最後に芦澤氏は、「ハイビジョンビデオの発売は『動画のキヤノン』への橋頭堡である」と語り、HV10がキヤノンの新展開の足がかりであることを強調した。


以下に発表会で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。

Q.HDD記録型のビデオカメラについてどう考えているか?
A.今回HDV規格を採用した最大の要因は記録時間。また、HDDタイプはDVDなどの二次媒体に落としてから楽しむ必要があるうえ、現時点でハイビジョン映像を残しておけるメディアがほとんどない。

Q.AVCHDについてどう考えているか?
A.H.264は、現時点ではHDVを超える画質にまで達していないというのがキヤノンの考えだ。

Q.“iVIS”の登場で目指すシェアは?
A.秋以降、20%以上を目指す。

Q.訴求のキーワードである「1920」について教えて欲しい。
A.HDV規格は720pと1080iがあり、それぞれにメリットがあるが、キヤノンは1080iを選択した。他社も今後1080iを選んでいくと予想しており、ここで差を付けるために横の画素「1920」を画質の特長としてアピールしていきたい。

(Phile-web編集部)

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