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キヤノン、ホームシアター向けLCOSプロジェクター新モデルを発売

公開日 2006/03/23 18:27
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参考出品されたホームシアター向けLCOSプロジェクター新モデル

後ろから見たところ
キヤノン販売(株)は、ホームシアター向けLCOSプロジェクターを今春発売する。「フォトイメージングエキスポ 2006」の同社ブースに参考出品した。型番は未定。

既に発売されている「SX50」と同様、1,400×1,050画素の反射型液晶(LCOS)や、同社独自の光学システム「AISYS(エイシス)」を搭載する。輝度は最大2,500ルーメン。

光学システムに、色再現力を高める「キヤノンシネマフィルター」を追加。映像モードを「ホームシアターモード」に設定すると、シネマフィルターが常時ONになるほか、ランプのアイリス(絞り)も連動して動作する。

「ホームシアターモード」時にはsRGBの色域を100%カバーするほか、輝度も最適な出力に設定される。

ホームシアター以外の映像モードは、リビングでの使用を想定した「プレゼンテーション」、色合いと明るさのバランスを高めた「スタンダード」、sRGBに準拠した「sRGB」、暗いシーンの階調性を高めた「ムービー」を用意する。

映像入力は、デジタル/アナログ兼用のDVI端子、D-sub15ピン、ビデオ入力、Sビデオ入力が各1系統。1080iまでの信号が入力できる。

入力端子は側面に装備

本機には、ボタン一つでフォーカスとキーストーン(台形補正)、入力切り替え、スクリーンの色補正を自動で行う「オートセットアップ機能」を装備。

上画面のようなピンぼけで歪んだ映像も自動的に調整する

オートセットアップ動作時の画面

レンズ脇のセンサーでスクリーンから反射した映像を読み取る

スクリーンの色補正は、青や赤など濃い色の場所に投映する場合でも自然な色合いに調整できる。「スクリーンを設置するのがベストだが、壁に投映する方も多い。そのような場合でも自動的に最適な色合いに設定できる」(同社担当者)。

自動キーストーン補正は画面を判別するのではなく、脚部の高さを判定し調整する仕組みで、自動で調整できるのは縦方向のみ。入力切り替えは、信号が入力されている端子を自動で選択する仕組み。複数の端子に信号が入力されている場合は、優先順位の高いものが選択される。

静音性も高めた。「SX50は薄型化のためにファンを小さくせざるを得ず、少々動作音が大きかったが、新モデルでは大型ファンを搭載し、冷却効率を上げるため素子の配置なども見直した」(同社担当者)という。


【問い合わせ先】
キヤノン販売(株)
マルチメディア商品企画部
ビジュアルシステム商品企画課
TEL/03-6719-9842

(Phile-web編集部)

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