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東芝、HD DVDは「AACSライセンス開始まで発売できず」とコメント

2005/12/13
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(株)東芝は、HD DVD関連製品の発売時期について発表を行った。同社では従来、2005年内の関連機器発売を予定していたが、現段階では発売開始の見込みは立っていない。

東芝では「国内、米国向けプレーヤーの設計は完了し、量産体制も既に整っている」としている。しかし、HD DVDに組み入れる著作権保護システム「AACS」のライセンス手続きが開始されていないので、ハードやソフトの発売が行えないと説明している。

AACS(Advanced Access Content System)は、HD映像パッケージの著作権保護システム。Blu-ray Disc、HD DVDのどちらもこのシステムを採用することが決まっており、IBM、インテル、マイクロソフト、松下電器産業、ソニー、東芝、ウォルト・ディズニー、ワーナーブラザーズの8社が策定を行っている。

東芝では、「AACSはDVDフォーラムでHD DVDの著作権保護方式として正式に採用が決定されており、AACS非搭載商品の発売はできない。AACSの開発は概ね完了していると認識しているが、ライセンスの開始に向けた手続きはまだ開始されていない。HD DVD商品は、ライセンスの開始後、ハード及びソフトへのAACSシステム適用を経て、初めて発売されることになる」とコメントしている。

国内市場向けのHD DVDプレーヤーやHD DVD搭載ノートPCに関しても、「AACSのハード及びソフトへの適用開始後、ハード・ソフト両面の販売政策等を考慮した上で、速やかな商品発売を計画している」という。

(Phile-web編集部)

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