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シャープ、液晶工場における使用済み現像液のマテリアルリサイクル技術をトクヤマと共同開発

公開日 2005/03/03 18:47
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(株)トクヤマと、シャープ(株)は、液晶工場における使用済み現像液のマテリアルリサイクル技術を共同開発した。シャープ三重工場で使用した現像液を、工場内に設置する専用のリサイクル装置により濃縮・回収し、トクヤマの専用工場にて再生処理を行い、シャープ三重工場で再使用するというものだ。本技術の稼動は2005年4月が予定されており、液晶工場における現像液のクローズド・システムを構築していく。

このたび両社は、各々が有する環境技術を結集し、液晶工場における使用済み現像液のマテリアルリサイクル技術を新たに開発した。シャープでは、独自設計の濃縮釜を有するリサイクル装置を開発し、濃縮・回収する際の発泡を防ぐことに成功、消泡剤が不要となって。これにより、高純度でかつ高濃度な使用済み現像液の回収が可能となる。一方、トクヤマではシャープから搬入する使用済み現像液を専用の回収工場で再生し、新液と変わらない品質でシャープ三重工場へ供給できるようになる。これに伴い、液晶工程における現像液のクローズド・システムが構築できる。

両社は地球規模で環境保全に向けた取り組みとして、生産活動における使用部材の省資源化が積極的に進められる中、使用済み材料を回収し再利用するマテリアルリサイクル技術の開発も活発化していくという。今後、トクヤマは、現像液メーカーである強みを活かし、大口需要家を中心にマテリアルリサイクルの展開を図るとしている。また、シャープは、本技術を他の生産拠点へ導入を検討するとともに、液晶工場における他のマテリアルリサイクル技術の開発も積極的に推進していく考えを示している。

(Phile-web編集部)

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