マランツ、最新DMD素子を使用したDLPプロジェクター「VP-12S2」を発表(上)

2002年10月09日
<左>日本マランツ(株)代表取締役社長 佐藤卓氏 <右>同商品企画部部長 横尾泰氏
●日本マランツ(株)は、最新のDMD素子「DMD HD2」を採用した家庭用DLPプロジェクター「VP-12S2」を、11月12日より発売する。予価は1,200,000円。

本日、東京都内にて本機の発表会が開催されたので、その模様をご紹介しよう。

まず、同社社長の佐藤卓氏が挨拶し、マランツブランドの世界戦略を説明した。同氏は「ブランドビジネスをより活発に行うため、昨年フィリップスよりMARANTZブランドと米・欧の販社を買収し、その効果が現れてきている。今後は付加価値の高いビジネスを行うプレミアム・ブランドとしての性格をさらに強めるとともに、全世界で同じCIを用い、『オーディオ・ビジュアルのMARANTZ』としての認知を高めたい」とした。

VP-12S2開発の背景については、「MARANTZブランドは、国内ではピュアオーディオのイメージが強いが、実はフィリップスの中〜高級ビデオ機器の供給基地として20年以上に渡る映像機器の開発実績を持っている。米では売上げの半分強がビジュアル機器になっており、国内市場でもビジュアル機器の比率を高めていきたい」と語った。

続いて、同社国内営業本部の高山敬史氏が、本機のマーケティング戦略について説明。それによれば、本機の国内市場での販売は年間2,000台、全世界での販売は年間5,000台を見込んでおり、米欧向けにはすでに出荷を開始しているという。また、販売経路としてカスタム・インストーラーを最優先することも発表した。

DMD素子の供給メーカーであるテキサス・インスツルメンツのMr.Adam Kunzmanによる挨拶のあと、日本マランツ(株)商品企画部 部長の横尾泰氏により、製品の解説がデモを交えながら行われた。それによれば、本機は「VP-12S1の成功により築き上げたポジションを確立するという目的と、ハイファイサウンドに見合う画質を提供するという目的により開発された」という。

また、本機に搭載されたデジタル映像接続端子「DVI HDCP」についても簡単に説明が加えられ、「デジタルでプレーヤーと直結するため、画質劣化がほとんどない。またコピープロテクションに対応しているため、著作権保護も実現できる。まだ対応する機器は少ないが、アメリカではSTB数台に採用されており、いずれはビデオプレーヤーにも搭載されることが見込まれている。」と語った。

デモは、DVDビデオソフト「ムーラン・ルージュ」「ロード・オブ・ザ・リング」、BSデジタル放送「安芸の宮島」を視聴。このうち「ロード・オブ・ザ・リング」は、DVI HDCP端子を装備したDVDプレーヤーの試作機で再生された。いずれも本機の特徴である「黒」の表現力の高さを確認することができた。

次項にて、本機の特徴を詳細にご紹介する。(Phile-web編集部)

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