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【特別企画】最新モデル「Edition 15/15 Veritas」の魅力とは

<対談>ハイエンドヘッドホンのリファレンス − ULTRASONEの“伝統”と“進化”を評論家が語り尽くす

話:山之内 正/土方 久明、構成:ファイルウェブ編集部

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2019年07月25日

山之内 いつも使っている試聴曲に加えて、先日私自身がコントラバスの奏者として参加したコンサートのDSD録音も聴いてみました。もちろんマイクと私の演奏位置は違いますから、収録された音イコール私の聴いた音ではありませんが、会場の空気感、臨場感をどれだけ再現できているか確認しようと考えたのです。

演目の中からヴェルディの「『運命の力』序曲」を聴きました。ハープの伴奏、クラリネットの独奏、徐々に入っていくる低音など楽器同士の距離感であるとか、クラリネットが伴奏のハープに合わせてテンポやフレージングを決めている様子であるとか、演奏者がどのようにアンサンブルを作り上げていくか、このヘッドホンでは細部まで確認できました。

ひとつには低音から高音までのバランスに違和感がないこと、もうひとつには土方さんもおっしゃっていた音色の特長が、こうした再現性に寄与しているのでしょう。ULTRASONEのヘッドホンは部品のひとつひとつから素材の響きを吟味していて、余分な音が加わったり、強調されたりといったことを振動の面から排除しています。その積み重ねが組み上がった状態でも効いてきて、結果として、息遣いや音色、強弱など微妙なニュアンスの変化をストレートに出せるのです。

ULTRASONEの魅力として挙げられるデザインも、実のところ振動や響きのコントロールを考慮した上でこのようになっている。音とデザインの結びつきがここまで密接なブランドというのも少ないでしょう。

先ほどの録音の場合、全体のフレーズの動き方やテンポの変化が、実際にその場にいた私が覚えているとおりにリアルに聴き取れ、大変面白かった。ハイレゾ音源を聴く際のリファレンスにもなりうる機種かなと思います。

土方 私は空間表現力の豊かさをハイレゾの利点として捉えていますが、Edition 15/Edition 15 Veritasはそれをしっかりと表現していました。クラシックを聴くと、特にそれがよく分かりました。

リスニング目線のコンセプトを守り続けて生まれた、印象深い機種の数々

ーー ULTRASONEが誕生したのは1991年、今日までに約30年の歴史を積み重ねてきたブランドということになりますが、その中でとくに印象に残っているモデルはありますか?

山之内 30年の歴史といいますが、正直なところ、ドイツ、オーストリアあたりにはULTRASONEよりも古く歴史のあるヘッドホンブランドがたくさん存在します。ゼンハイザーやAKGのように、もともとマイク開発を手がけていたブランドですね。小さく軽量な振動板の技術に長けたマイクメーカーが、録音をモニタリングするためのヘッドホンにも目を向けるのは、ごく自然な流れだったわけです。

そういったブランドと比べたとき、ULTRASONEの独自性はリスニングの観点から設計していることにあります。マイク開発からスタートしたブランドは、自社の機材で録音して自社のシステムで再生するという一貫性を重視しますし、またプロの現場でどう聴こえるかを非常に大事にする。

ULTRASONEの第1の特色は「リスニング視点に立つハイエンドブランドであること」という山之内氏

ULTRASONEの創立者フロリアン・クーニッグ氏は技術者かつミュージシャンでもあって、演奏の現場はもちろん自宅でいかに忠実な音が再生できるかに着目していました。いまでもブランドのコンセプトとして掲げているはずです。これが非常に重要で、リスニングという立場からヘッドホンがどうあるべきか考えたとき、長時間聴いたときの疲れにくさ、人体への電磁波対策などを他社に先駆けて着手した。それが一番色濃く出ているのが「Editionシリーズ」という訳です。

評論家ふたりの記憶に残る印象的なモデルとは

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