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<山本敦のAV進化論 第174回>

「Xperia 1」は“感動”スマホ。ソニーの総力結集、最上位モデル開発者インタビュー

山本 敦

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2019年03月06日

松本氏の答えは「イエス」だった。つまりクアルコムがBluetoothオーディオ向けに開発したSoC「QCC51xx」シリーズ、および「QCC30xx」シリーズを搭載する完全ワイヤレスイヤホンと組み合わせれば、先にスマホの側でL/Rの音声信号を分離してから、左右のイヤホンに独立した音声ストリームをダイレクトに送り出す新技術が使えるようになり、音切れが少なくなって、バッテリーが長持ちするということだ。

同じSoCを搭載するスマホの中で、おそらくXperia 1と近い時期に日本にも上陸するであろう他社の製品も「Qualcomm TrueWireless Stereo Plus」に対応するのか、あるいは本技術についてはXperia 1の独壇場になるのか注目だ。

なお、クアルコムのもう一つの新しいBluetoothオーディオの技術であるコーデック「aptX Adaptive」(関連記事)もSnapdragon 855に標準搭載されるのだが、こちらはXperia 1の発売時には搭載されないようだ。ソフトウェアのアップデートによって追加することもできるのか、今後の動向については引き続き追いかけてみたい。

ハイアマチュア向けカメラの領域に到達した高画質の写真と動画

ここまででもう、だいぶ長くXperia 1の魅力をお伝えしてきたが、最後にカメラの新機能についてもしっかりとお伝えしておこう。

Xperiaは半年に1度のペースで発表される新機種に毎度カッティングエッジな新機能を載せてきた。開発者の苦労も並々ならぬものがあるのだろう。見た目にすぐわかる大きな変化は、Xperiaシリーズとして初めてトリプルレンズカメラを搭載したことだ。

背面のトリプルレンズカメラ。レンズ交換を楽しむ感覚を提案している

各レンズの仕様をおさらいしておくと、一列に並んだ上から35mm換算で焦点距離26mm(F1.6)の標準レンズ、ポートレート撮影用の52mm(F2.4)望遠レンズ、そしてウルトラワイドアングル仕様の16mm(F2.4)広角レンズとなる。間下氏は「デジタル一眼レフカメラでレンズ交換を楽しむ感覚で使い分けて欲しい」と、トリプルレンズカメラの採用意図を伝えている。カメラアプリの画面からアイコンを選択して切り替えると、3つのレンズの内1つがアクティブになる。ズーム撮影時は標準から望遠側のレンズに自動で切り替わり、高品位な光学2倍ズーム撮影に対応する。

3種類のレンズをUIから変更できる

新しいXperia 1のカメラは画質処理エンジンに新開発の「BIONZ X for mobile」を搭載した。画素ピッチを大型化して、さらにイメージセンサーの全域に2つ1組のフォトダイオードを搭載する「デュアルフォトダイオード」を像面位相差AFとして機能させている。イメージセンサーのどのエリアもまんべんなく高速・正確にオートフォーカスができるので、暗所・低照度環境でも高いAF性能が得られるという。

同様の機能を一眼レフカメラの場合はハードウェアの作り込みによって実現している場合も多いが、本体のスリム化・計量化を求められるスマホはソフトウェアにGPU、DSPによる処理を組み合わせて、同等の機能にまとめ上げることに難しさがあると間下氏が説いている。

プロクオリティの動画撮影も自由自在に

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