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【特別企画】QCシリーズの進化を語る濃密インタビュー

ノイズキャンセリング・マスターに訊く、ボーズ“ノイキャン史”と新モデル「QC35」の強さ

公開日 2016/07/01 10:30 インタビュー:山本 敦
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■QC30の“可変ノイキャン機能”、ヘッドホンへの搭載はあるか?

−− では続いて、発売が9月とまだ先ではありますが、非常に魅力的なイヤホンであるQC30についても少し教えてください。QC35と同じく、ノイズキャンセリング機能とBluetooth機能に両方対応したイヤホンとなるわけですが、特に注目なのは、ノイズキャンセリングの度合いをユーザーがコントロールできる「コントローラブル・ノイズキャンセレーション(可変ノイズキャンセリング)」ですね。

ゲイジャー氏: コントローラブル・ノイズキャンセレーションは、QC30の製品名である「Quiet Control」のことを指しています。これは非常にチャレンジングな技術です。

QuietControl 30 wireless headphones

9月発売のQC30についても語ってくれた

単にゲインを変えるだけではなく、フィードバックテクノロジーによるノイズキャンセリング処理を続けながら、異なるフィルターを使って周囲の音をどの程度取り込むか調整できるというものです。12段階で切り替えられます。これによってQC30は、ボリュームをアップダウンさせるだけではなく、ノイズキャンセリングの効き方をコントロールできるのです。操作はアプリから行えます。

先ほどもお話しましたが、QC20でデジタル処理技術を確立したことが、このコントローラブル・ノイズキャンセレーションの実現に繋がっているのです。私は、QC30でこの機能をユーザーの皆さまに提供できることにとてもエキサイトしています。何せ、完成までに5年もかかってしまいましたから。

−− 5年ですか! それはおめでとうございます。ちなみにこのコントロール機能を、イヤホンだけではなくヘッドホンにも搭載する考えはありますか?

ゲイジャー氏: 将来的にはその可能性もあるかもしれません。ただ現状では、ヘッドホン型のものは飛行機やオフィスなど、使用シーンがより限定されると思います。それに対してイヤホンは都市部などで、いろいろな乗り物の中など、様々な環境で使われます。ですので、こういうコントロール機能がまず求められるのはイヤホンであると考え、QC30の方に採用しました。

■QC35/QC30は、これからのボーズにとってほんの始まりに過ぎない

−− では最後に日本のヘッドホンファン、ボーズファンにメッセージをお願いします。

ゲイジャー氏: そうですね、まだ我々のヘッドホンを使ったことが無い方には、ぜひ試して頂きたいです。そして既にボーズのヘッドホンを使っていただいている方々には、感謝申し上げます。

「QC35/QC30は、これからのボーズにとってほんの始まりに過ぎない」と語る

ボーズは今後も、完璧なノイズキャンセリングのために努力していきます。我々がノイズキャンセリングに取り組み始めてから38年が経ちますが、私が伝えたいのは、未来はもっとエキサイティングで、ボーズはもっと多くのことを成し遂げられるということです。QC35/QC30は、未来から見たらほんの始まりに過ぎません。とてもエキサイティングなことです。

−− それは楽しみです。今後の展開にも注目していきたいと思います。本日はありがとうございました。


(特別企画 協力:ボーズ株式会社)

写真撮影:君嶋寛慶
インタビュー:山本敦
記事構成:ファイル・ウェブ編集部 風間雄介/杉浦みな子

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