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今後の展開についても聞いた

ガルパンもMQA配信! e-onkyo musicに聞く「MQAの魅力と聴きどころ」

公開日 2016/06/24 10:00 山本 敦
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これからどんな作品がMQA化されるのか

e-onkyo musicでは6月22日より、伝説のロックバンド「クイーン」のオリジナルアルバム5タイトルのハイレゾ配信が開始された。昨今のe-onkyo musicのサイト利用者は、サービス立ち上げ当初の40〜50代中心のユーザーから、20〜30代にも広がりをみせているという。

e-onkyo musicは6月より順次、QUEENの全オリジナルアルバムを他サイトに先行してハイレゾ配信している

「ハイレゾの人気拡大とともに、今年は邦楽のロックやJ-POPの良作も次々とカタログに追加していきたいです」と黒澤氏は意気込む。MQAの“第3弾”以降のリリースについてもすでに計画が立ち上がっているようで、ますますバラエティー豊かな作品が揃うことも期待できそうだ。高橋氏によれば、既に国内レーベルを中心に音楽ジャンルは全方位に構えながら話し合いを進めているという。

MQAはマスター音源をカプセル化した後、ファイル容量を段階的に約1Mbpsの低ビットレートにまで圧縮できるので、ストリーミング配信にも高い効果をもたらす。欧米で展開する音楽ストリーミング「TIDAL」は、MQA対応のハイレゾストリーミングの立ち上げに向けた準備を進めていることを明かしている。

MQAを採用したe-onkyo musicでも、将来ハイレゾ音源のストリーミング配信を視野に入れているのだろうか。黒澤氏は、定額ストリーミングが音楽産業の発展にもたらす可能性は感じているものの、一方では日本人が大切にする「音源を所有する楽しみ」と相容れないスタイルではないかと疑問も感じているという。現時点では、e-onkyo musicは今後の市場の動向を見ながら検討を進めていくという。

e-onkyo musicの今後のビジョンについて説明する黒澤氏と高橋氏

MQAに限らず、e-onkyo musicは今後もユーザーにとってより便利なサービスを開拓しつつ、魅力的な音源を積極的に紹介していきたいと黒澤氏、高橋氏は口を揃える。「今日の時点ではまだお伝えできませんが、サイトからの多角的な情報発信をより充実させることも含めて、アーティストの思いをユーザーに伝える新しい仕掛けを考えています。心地よく音楽を聴いていただくため、サービス全体をより磨き上げていくことが私たちの使命だと考えています」。

今回MQA対応楽曲の“第2弾”として、34作品もの充実したタイトルが一気に発売されることには大きな意義がある。e-onkyo musicの積極的な展開が、いまMQA対応を検討中のオーディオメーカーや他の音楽配信プラットフォームの背中を押すことにもつながるに違いない。すべてのタイトルは通常版とMQA版の両方が販売されるので、それぞれを聴き比べながら音楽リスニングの楽しみを思い思いに追求してみてはいかがだろうか。

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