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<IFA>テクニクスキーマンに訊く:アナログプレーヤーなど新製品詳細と今後の展開

公開日 2015/09/06 23:29 インタビュー:山之内 正/構成:編集部 小澤麻実
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― 実は失礼ながら、1年前はここまで本気度が高いと思っていませんでした(笑)

小川氏:逆にそういう風に言っていただくと、本気度を感じていただけたんだなと嬉しく思います(笑)。プレスカンファレンスでも「これからの50年」ということをお話しさせていただきました。音楽は絶対になくならないものですから、それをどうやって生活のなかで楽しんでいただくか、豊かな生活を実現していただくかというのは我々の使命だと思っていますし、これからも本気でやっていく決意です。


― パナソニックという会社は住空間も含めた製品づくりに取り組んでいらっしゃいますが、オーディオや音楽はまさに"空間の芸術”ですね。

小川氏:ヘッドホンなどで空気を介さずに音楽を楽しんでいらっしゃる方は多いと思います。それももちろん素晴らしいのですが、それしか知らない大人が増えて欲しくないなと。様々な選択肢のなかから選べる楽しさがオーディオの奥深さだと思うんですが、限られた部分しか知らない方が増えていくのは、人類にとっての損失だと私は思うんです。20代・30代の方々に沢山の選択肢があるということを伝えていきたいと思っています。

― そうすると、まだまだやるべきことは沢山あるととらえてよいでしょうか。異なる事業部間でのコラボプロジェクトなども、いずれは立ち上がっていくのでしょうか?

小川氏:そうですね、既に車や住宅といった事業部と一緒に、テクニクスがどのように貢献していけるかということを、技術者同士でやりとりしています。

パナソニック製品は親しみをもって手にとりやすいもの、テクニクスは高級でファッション性に富み、豊かなライフスタイルのなかでも存在感を持ってご満足いただけるようなポジション ― 私は“ラグジュアリーハード”と言っているんですが ― を目指しています。2ブランドはそれぞれの個性を持って住み分けをおこなっています。

テクニクスのフィロソフィーの根幹には「サウンド・デザイン・テクノロジーの融合」があります。その3点にこだわって、妥協せず、世界最高水準のクオリティ実現を目指していきたいと考えております。

― 今後もテクニクスブランドの動向を楽しみにしています。有り難うございました。

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