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独特な概念の新製品の詳細が明らかに

全く新しい概念のオーディオシステム「EXAKT」とは? LINNギラード社長に聞く開発の背景

公開日 2013/12/03 10:27 ファイル・ウェブ編集部
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スピーカーにDACを搭載しており、音を出す直前の段階でD/A変換が行われる。「ソースを元々の形のままスピーカーまでもってきて、そこで初めて音の処理がなされる」形であり、「今回初めて、スピーカーまでスタジオマスター、つまり、完璧なソースを持ってこられるようになったということです」とギラード氏は語る。

EXAKTの信号伝送経路

こうした構造を採用した理由についてギラード氏は、「今までのシステムではアナログ段でノイズが乗るため、アナログを廃したのです」と説明。「間に入っていた箱(各アンプ類)を取り除いてスピーカーに直接つなぎ、デジタル信号を直接スピーカーに届けることによって、色々と面白いことができるようになりました」とコメント。

「いろいろな機器を通すことでそのたびに情報が変わってしまったり減ってしまうよりも、(伝送経路を)できるだけシンプルにして、音に変換する直前まで信号を守ってあげるほうが音が良くなるということは、分かっていただけるのではないでしょうか」と、音楽データの読み取りからスピーカーまでの伝送経路での信号欠損を可能な限り少なくすることのメリットを説明する。

EXAKTによって情報欠落の可能性がある伝送を可能な限り減らした

また、スピーカーには「デジタルでの完璧なクロスオーバーネットワークが入っています」ともアピール。「アナログのクロスオーバーでは得られないゼロ歪みの帯域分割と位相管理ができる点に一番大きな特徴があります」という。

伝送に独自のEXAKT LINKを採用した理由については、192kHz/24bitを8ch同時に伝えられなければならないこと、スピーカー内に配置したDACまで低ジッターで高速に信号伝送を行える低遅延性を実現できること、そして左右2つのスピーカーを完璧に同じタイミングで駆動させるためのデータ伝送が必要だったと説明。この要求を満たすシステムが現状は見当たらないことから独自開発したのだという。

■EXAKTには「今までLINNが達成できなかったブレイクスルーが詰まっている」

そのほか、実際の製造にあたっては「エンクロージャーにとりつけるユニットごとの偏差をあらかじめ測定することでデジタル領域で補正しています」と説明。「こうしてスピーカーの完成度を高め、それがお客様の家でインスタレーションすれば唯一のものになるのです」と語った。

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