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高音質を実現するための「二つのテスト」とは

Ultimate Earsに聞く、話題のフラグシップイヤホン「UE900」誕生の背景

2013/04/30 インタビュー/ファイル・ウェブ編集部
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ロジクールとのコラボによりUltimate Earsが獲得した「高度なワイヤレス技術」

ーー今回、ロジクールとのパートナーシップによる成果は、新製品のどこに表れていると考えていますか。

(株)ロジクール代表取締役社長 竹田芳浩氏とドーリー氏
ドーリー氏:ヘッドホン、スピーカーともに最新の高度なワイヤレス技術を取り込むことができたことは、Ultimate Earsブランドの大きなターニングポイントです。カセットデッキやCDプレーヤーの頃から、音楽再生のためのインターフェースは日々進化を遂げてきましたが、現在はスマートフォンやタブレットを「ワイヤレス」でヘッドホンやスピーカーにつなぎ、簡単・快適なインターフェースで操作しながら、音楽が聴けるようになりました。ロジクールはワイヤレス技術の面で、とても長い歴史と確固たる実績を持つブランドです。PC周辺機器やオーディオなど、幅広い分野でワイヤレス製品を手がけてきました。その経験と技術を、今回Ultimate Earsが取り込めたことで、他のブランドにはないハイレベルな「高音質とワイヤレス」を融合した製品をかたちにすることができました。また若い方を中心に、ワイヤレスリスニングを楽しみたいというニーズが高まっている今、絶好のタイミングで良い商品を発売できたことは、非常に大きな意味があると自負しています。

ーーUltimate Earsとロジクールによるコラボレーションは、今後もさらに進んでいくのでしょうか。
ドーリー氏:もちろん、そうなるでしょう。新製品の開発時にはエンジニアリングの段階から協力関係を深め、マーケットリサーチなども協同で実施しながら、得られたデータを各々の製品に反映させることも積極的に行っていきます。両ブランドのコラボレーションの部分に人的リソースを当てながら、市場のニーズを的確に捉えた商品をベストなタイミングで提案していきます。

ロジクールとUltimate Earsのパートナーシップをさらに強化していく

ーー最後に日本のUltimate Earsのユーザー、ファンに向けてメッセージをお願いします。
ドーリー氏:いつもUltimate Earsの製品に注目していただきありがとうございます。日本は世界で最もコンシューマーの期待とニーズのレベルが高いマーケットであると考えています。今回、日本市場への新製品投入が少し遅くなってしまった背景には、日本のユーザーの皆様に納得していただけるレベルに到達させるための時間が必要だったからです。

今回「UE900」を開発するにあたって、日本のユーザーの方々から寄せられる要望を入念に調べてきました。例えばアメリカをはじめ、海外ではマイクコントローラー付きケーブルを求める声が多いのですが、一方で日本からはマイクなしのピュアリスニング用のケーブルが必要という要望が強かったため、今回は敢えて2本のケーブルを同梱しました。これからハイエンドのイヤホン・ヘッドホン市場は、プロフェッショナル、コンシューマーともに生き残り競争が激しくなるでしょう。特にハイエンドクラスの商品はユーザーが値段に見合うパフォーマンスや、同梱アクセサリーを含めたお得感が求められるようになると思っています。これからも日本の市場のニーズを丁寧に汲みながら、魅力ある製品をつくっていきたいと思っています。

ーーUltimate Ears製品の今後の展開にも期待しています。ありがとうございました。

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