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“テレビならでは”のネット機能の姿とは? 「AQUOS City」開発者に聞く今後の展望

公開日 2012/03/13 12:00 取材・構成/ファイル・ウェブ編集部
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■「スマートホーム」から各サービスへ簡単アクセス

AQUOS City搭載機には、左画面にテレビ画面や時刻、天気を表示し、右側にAQUOS Cityのサービス一覧を表示するホーム画面「スマートホーム」が用意されている。電源を入れた際このスマートホームを表示するように設定することもできるので、テレビの操作に不慣れな家族がいても、各サービスへすぐアクセスすることが可能だ。また家族でテレビを見ているときに、テレビ放送を見続けながら、右画面でネットで調べ物、といった使い方も簡単に行える。

AQUOS Cityのサービス一覧を表示する「スマートホーム」。ここから様々なサービスへ簡単にアクセスできる。天気や時刻情報なども表示可能


■コンテンツを横断する高い検索性


Androidアプリ「AQUOS Remote」を使えば、音声入力検索も行える
シャープの「AQUOS City」ならではの大きなメリットとなっているのは、高い「検索性」だ。シャープではこれを「スマートサーチ」と呼んでいる。リモコンを使っての操作はもちろん、Androidアプリ「AQUOS Remote」を使えば、音声入力検索も可能だ。

検索の対象は、ウェブページだけにとどまらない。EPG番組情報や録画番組、VODタイトルなどを対象にした検索も行えるのだ。またVODでは、複数のプラットフォームを横断して検索することが可能となっている。このため、特定のタイトルを対象にして、それぞれのプラットフォームでいくらで配信しているのかを調べることもできるのだ。


吉川:現在検索できるVODコンテンツは4万タイトルほどありますが、コンテンツが増えてしまうと、なかなか目当ての動画に辿り着けなかったりしますよね。横断検索というのは非常にチャレンジングな試みで、他社さんではまだ実現しているところはないと思います。シャープでは各事業者からコンテンツ情報を集め、シャープのサーバーでまとめて管理することでこれを可能にしました。

さまざまなコンテンツを横断して検索できる「スマートサーチ」機能を備える

複数のVODサービスを横断して番組を探すこともできる

こうした高い利便性を支える裏にはハード面での進化もあったという。

吉川:「AQUOS City」対応第1号機である“L5シリーズ”では従来機とプロセッサーを替えたため、ブラウザの表示性能が2006年モデルと比較して倍くらいまで向上しています。

という吉川氏の言葉どおり、実際に製品を触ってみても、以前から動作が速いという印象のあったブラウザのレスポンスが、「AQUOS City」になってさらに速く、サクサクと動くようになった。


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