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公開日 2025/06/20 06:30
2階建てのモデルハウス「HIKARI MODEL」が大阪・箕面に完成

ひかり工務店 “家具部” が魅せる、美しくインテリアと融合する本格リビングシアター

遠藤義人

戸建ての木造新築からリノベーション、マンションのリノベーションまで手がけるひかり工務店は、大阪府豊中市に本社を構える気鋭の工務店。インスタグラムはフォロワー13.7万人(2025年6月現在)を数え、LIXILメンバーズコンテストにて2022年に準グランプリ、2024年にはエコロジー賞パッシブデザイン部門」に入賞するなど、オシャレなデザインが人気だ。


今回筆者が訪れたのは、そんなひかり工務店が大阪・箕面へ2024年1月にオープンした、予約制のショールーム「HIKARI MODEL」である。



国道沿いにモノトーンがかえって目を惹く「HIKARI MODEL」外観


ひかり工務店の造作家具やインテリアを担当する “家具部” は、上質なインテリアとホームシアターの融合で高い評価を得た家具工房 kanna(カンナ)の製作チームが、ほぼそのまま担っている。


このたび彼らがホームシアターをプロデュースしてあつらえたモデルハウスHIKARI MODELに足を運び、ひかり工務店によるHIKARIブランド、そしてホームシアター事業の展望について、家具事業部長の艸島功詞(くさじまこうじ)氏に話を伺った。



ひかり工務店 家具事業部マネージャーの艸島功詞氏

シアターはキッチンで調理する人が孤独にならない設計に


「今回このようなリビングシアターに仕立てたのは、HIKARIブランドのデザイン性を活かすため、シアターを建築や家具に馴染ませることを重視したからです。むしろ『本格的なシアターが入っていないかのように見せる』のがねらいなんです」と艸島氏。

「Gran」というハイエンドモデルとして設計されたこのショールームは、LDKにスキップフロアを採用。シアターのあるリビング空間がダウンフロアになっている。この配置ならば、キッチンからも映像が見通せるので、料理している人が孤独にならない。



LDKはスキップフロアを採用した開放的な空間。ダイニングから見たリビング方向の様子 




リビングには薄型テレビを壁掛けで設置




視聴位置後方。リビングから見たキッチン方向の様子







2階に上がると広がる開放感に満ちた空間に気持ちが高揚。構造用集成材を特殊な接合金物で接合することでダイナミックな空間を実現するSE構法で大開口を実現している


このような配置の場合、サラウンドスピーカーをキッチンの上に設置したり、キッチン用に別の2chスピーカーを用意したりすることもできるが、リビングとキッチンがさほど離れていない場合には、それが逆効果になることも。そんなときは、その必要がないことを説明し、納得してもらうことも大切だという。


「リビングとキッチンの距離が大きい場合には、リアスピーカーだけ視聴位置から遠くなりすぎてしまいます。また、キッチンだけに専用の2chスピーカーを入れるのは、映像が前にあるのに音は天井から聴こえるので不自然になったり、キッチンだけスマートフォンを使って別の音楽を鳴らしたいときに、リビングの音楽と混ざって聴きとりづらくなることもあるんです。ちょっとしたことですが、こうしたケースバイケースの配慮が大切。住まいを美しく仕上げるには、図面を見た時点で判断し、アドバイスする必要があります」(艸島氏)



テレビの両脇と下に、フロントLRおよびセンタースピーカーとしてKEFの薄型スピーカー「Tシリーズ」を採用







天井に6基の埋め込みスピーカーを設置。全部で9.1chまでの再生が可能なほか、現在はリアスピーカー、リアハイトスピーカー、フロントハイトスピーカーとしてそれぞれ2基ずつ割り当てている。Dolby Atmos/Auro 3Dの再生が可能



サブウーファーはAVアンプ等の機器とともに隣接する書斎に置かれ、リビング方向に音を放射する仕組み


入居した後に使いやすいシンプルなシステム提案


「あれもこれもやりたい」という要望がある場合には「ほんとうに必要か」を、オーナーとともにブラッシュアップしていくという。その一方で、アフターメンテナンスとして、とくにリビングシアターでは家族全員がうまく使いこなせるよう取り扱い方法の説明をきちんと行なっている。


「30代から40代のお客様がメインなので、スマートフォンを使って手軽に音楽再生をしたい、ストリーミングコンテンツを高画質で再生したいというご要望も増えてます。いずれは旧kannaで展開していたような、プロジェクターを絡めたスクリーンシアターをHIKARIブランドでも行っていきたいですね」と艸島氏。もっとも、お客様の大半はオーディオマニアではない一般の方なので「シンプルで使いやすいシステムをご提案するつもり」と教えてくれた。


スタイリッシュなHIKARIブランドの建築に、kannaで培った上質な家具とホームシアターの融合というエッセンスを加えたリビングシアター。今後、多くの実例が登場することに期待したい。



ベッドルームはウォールウォッシャーの間接照明と中庭からの朝日が印象的



1階エントランスは駐車場に圧迫され狭小だが、土間を長く取ることで狭さを感じさせない(左)/木の質感とシックな色味は大容量クロークにも採用(右) 


kanna時代に艸島氏が手がけたホームシアター実例集



kanna時代のショールーム。壁一面を占めるオリジナル家具に壁掛けテレビとスクリーンを仕込んだ2wayシアターで、下や両袖に大容量の収納がある




スタンドアロンの一体型収納家具に2wayシアターをあつらえた実例。背面は通り抜けできる




AV機器のみならず、大型のLRスピーカーをも家具に収納した実例




スピーカーを見せたい場合はダウンライトでライトアップも




壁の一面を造作家具で一本通すと空間が視覚的に安定する効果を利用して、スクリーンは必ずしも部屋のセンターにせず窓際に寄せて配置し、右肩に小物などアイテムを置けるようアシンメトリーに設計


お問い合わせ先


株式会社ひかり工務店
場所:大阪府豊中市服部西町1-2-19
TEL:06-6863-2222
営業時間:9時00分 – 18時00分
定休日:水曜日





HIKARI MODEL
来店予約制


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