トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2025/06/02 00:00
【アバック/専用室シアター】トータルプランニングで美観とクオリティを高水準に両立

映画も音楽も車も! 趣味を詰め込んだシアター空間で至高のひとときを過ごす

編集部:松原ひな子

アバック名古屋が手がけた岐阜県O邸のホームシアター



書斎と私室を兼ねたガレージ併設のシアタールーム



視聴方向正面




視聴位置後方。内装はダークトーンで揃え、ヴィンテージ家具をコーディネート


シックなインテリアで調えられた室内、ガラス越しの愛車を愛でながら音楽にゆったりと耳を傾ける贅沢なひととき。落ち着いた雰囲気を醸し出すOさんのホームシアターは、まさに大人の隠れ家といった風情だ。


実は2度目のホームシアターづくりとなるオーナー。本宅のシアタールームで音楽や映画を楽しむ時間を大いに気にいり、セカンドハウスを新築する際もシアターありきで検討、以前と同じアバック名古屋を訪れたという。インストールを担当したのも同じく、アバック名古屋(現:アバック琉球勤務)の仲宗根 悟氏だ。


新築計画に初期から参加していた仲宗根氏は、シアタールームだけでなく家づくりに向けたトータルなプランニングを行った。車も趣味のひとつだというオーナーのため、ガレージの隣接を提案したのもそのひとつ。


「セカンドハウスは仕事のためにつくったものですが、過ごすのはほとんど私だけですので、存分に趣味を楽しめる部屋にしようとアドバイスしてもらいました」とOさん。



スクリーンボックスは非使用時に隠れる角度を計算して天井を掘り込んで設置




ガレージ側から見たシアターのあるメインルームのようす。ガラス窓で区切られている


建築設計から操作に至るまでトータルに提案


仕上がりの美しさに大きく反映されたのは、天井裏に機材を配置するアイデアだ。実はシアタールームの天井裏には、電源の位置までミリ単位で徹底的につくりこんだロフトのような空きスペースが設えられている。


天井裏にはプロジェクターを昇降機で格納できるほか、ネットワーク系の機器も配置。シアターがあるメインルームはもちろん、ガレージで車を手入れする時間や、寝室でくつろぐ際にもシームレスに音楽配信を楽しめるよう整えた。さまざまなコンテンツを楽しめるシアター&オーディオ環境を構築するとともに、普段は圧迫感を感じさせない美しい居住空間を完成させている。見えない部分にこそ、熟練したプロの多彩な技が光る。







プロジェクターは天井裏に美しく収まるようミリ単位で指示を出した



ガレージ後方にPIEGA「AP1.2」を天吊りで導入


サラウンドはデノンの110周年記念AVアンプ「AVC-A110」をほぼフルで活用した7.1.6ch。フロントスピーカーに採用しているBowers & Wilkins「804D4」はオーナーが実際に店舗での試聴を経て選定したという。仲宗根氏はフロアの7.1chを同ブランドで揃え音のつながりを向上、没入感アップを図った。


トップのスピーカーはすべて埋め込みタイプを採用。居住空間の美観の保持と、立体音響の臨場感を両立させた。音響の迫力はいわずもがなで、オーナーも大満足。お気に入りのアクション映画を繰り返しご覧になっているという。



フロント3chは間接照明をつかってドラマティックに演出




サラウンドスピーカーはクオリティアップのためフロア型をチョイス。トップの6chはMonitor Audio「C265」で統一


さらに煩雑な操作を省くため、シアター機器に加えて、照明や電動ロールスクリーン、空調などもオートメーション化されており、iPadでシーンごとの一括コントロールが可能だ。




Googleアシスタントを用いた音声コントロールも可能



ディスクの出し入れが必要なUltra HDブルーレイプレーヤーなどはAVラックにまとめて収納



住宅は一階建で、天井裏のスペース増設を行なっても天井高は低くならないよう設計されている。部屋は天井と同じ高さの「フルハイトドア」を採用して開放感に寄与。内装はスクリーンの迷光対策のためダークトーンを基調とした。ソファなどの調度品は奥様が調えたそうで、ヴィンテージ感の漂うインテリアがシックな空間を演出している。


「本宅の施工を経て信頼しているので、要望を伝えたらほとんどお任せ状態。提案と仕上がりは期待以上。心からリラックスして過ごせる大事な場所になり、映画はもちろん、音楽も聴いて過ごす時間も増えました。仕事も大変はかどるんです」と満足そうに微笑むOさん。日々の忙しさを忘れ、穏やかに趣味を享受する、魅力あふれる大人のホームシアターとなった。


(撮影:佐藤日出夫)


 


O邸ホームシアター概要


HOME THEATER DATA ●住宅形態:戸建(セカンドハウス)/新築 ●ホームシアターの広さ:約11畳 ●画面サイズ:120型 ●サラウンド:7.1.6ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング、かんたん操作 ほか


SYSTEM LIST ●プロジェクター:ソニー VPL-VW775 ●スクリーン:キクチ SE-120HDCW ●AVアンプ:デノン AVC-A110 ●フロントスピーカー:Bowers & Wilkins 804D4 ●センタースピーカー:Bowers & Wilkins HTM81D4 ●サラウンド/サラウンドバックスピーカー:Bowers & Wilkins 704S2 ●トップフロント/ミドル/リアスピーカー:MONITOR AUDIO C265 サブウーファー:Bowers & Wilkins DB2D ●Ultra HDブルーレイプレーヤー:パイオニア UDP-LX800 ●ホームオートメーションシステム:COMMANDFUSION CF Solo ●ホームオートメーションシステム:グリーンワークス Linked BOX ●プリメインアンプ:BLUESOUND POWER NODE ●メディアストリーミングプレーヤー:Apple Apple TV ●AVラック:QUADRASPIRE X Reference ほか


[INSTALL SHOP/INSTALLER]





アバック名古屋


場所:愛知県名古屋市中村区名駅南1-11-28 BRIO名南1F
TEL:052-571-8810
営業時間:11時00分 – 19時00分(予約推奨)
定休日:火曜日、水曜日
ホームシアターの視聴室:あり





インストールを担当した仲宗根 悟氏(現在はアバック琉球に勤務)


 

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB