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公開日 2025/01/24 06:30
【第151回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

ブルース・ウィリス、奔走。ウイルス蔓延を解く鍵は過去に!タイムスリップサスペンス

ミヤザキタケル
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は1995年製作の『12モンキーズ』をご紹介します!

『12モンキーズ』(1995年・アメリカ)
(配信: U-NEXT/Hulu)

『12モンキーズ』 Blu-ray価格:2,200円(税込) 発売・販売元:松竹 (C) 1995 UNIVERSAL CITY STUDIOS. INC. All Right Reserved.※2025年1月時点の情報 です

『未来世紀ブラジル』などで知られる鬼才テリー・ギリアム監督が、ブルース・ウィリス主演で描くSFサスペンス。未知のウイルスの蔓延によって人類のほとんどが死滅し、生き残った人々は地下深くでの生活を余儀なくされた近未来。ウイルス蔓延の原因と目される「12モンキーズ」について調査すべく、減刑と引き換えに1996年の過去へと送り込まれた囚人のジェームズ(ブルース・ウィリス)は、誤って1990年に辿り着いてしまう。言動のおかしさから精神病院へ収容されてしまい調査もままならないなか、ジェフリー(ブラッド・ピット)という若い患者の助けを借りて病院からの脱出を図るジェームズであったが……。

タイムスリップ、タイムトラベル、タイムリープなど、時間跳躍を題材とした作品が人気を博す昨今であるが、1995年に製作された作品ながらも、現代の作品と比較しても見劣りせず、色褪せることのない面白さを宿し続けている本作。むしろ、深刻な環境問題を抱え、コロナ禍も経た今だからこそ身近に感じられる要素も多分に加わり、過去に観たという方であっても新たな視点で本作を捉えられるのではないだろうか。

「12モンキーズ」は本当に存在するのか、過去の時代へ訪れたジェームズが目にすものはものは現実なのか、時折挟まれるジェームズの幼少期の記憶はどう物語に絡んでいくのかなど、さまざまな謎をはらみながら進んでいく物語、点と点が線となり確信へと変わっていく瞬間は、きっとあなたの心を存分に楽しませてくれるに違いない。また、本作でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞した若き日のブラッド・ピットの名演もお見逃しなく。そして、本作の世界観にどっぷりハマってしまったという方は、映画では描き切れなかった部分に関しても扱っているドラマ版の鑑賞もオススメします!

(C) 1995 UNIVERSAL CITY STUDIOS. INC. All Right Reserved
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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