トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2022/06/15 06:30
【連載】ガジェットTIPS

地デジをフルHDで放送している、実は珍しい放送局とはどこ?

海上忍
フルHDの解像度といえば、長辺1,920×短辺1,080ピクセルの約207万画素。「フル」という呼称は、デジタルテレビ/ハイビジョン(HD)規格における最大解像度であることに由来し、これを上回る解像度の放送は4K/8Kなど上位規格ということになります。

なぜフルHDではなく1,440×1,080ピクセル?

しかし “地デジ” こと地上デジタル放送は、長辺1,440×短辺1,080ピクセルの約155万画素が一般的で、「フル」ではありません。なぜなら日本で採用されているデジタル放送規格「ISDB-T(地上波向け)」および「ISDB-S(衛星波向け)」では、HDモード(1080i)の解像度として定義されている1,920×1,080ピクセルと1,440×1,080ピクセルのうち、低いほうを採用しているからです。

この1,440×1,080ピクセルという解像度は、地デジ放送開始時点における技術水準・電波状況を考慮したもの。16Mbps前後というビットレートに収めることで、画質と安定性のバランスのとれた現実的な運用を可能にしました。実際、ほとんどの地デジ放送局が1,440×1,080ピクセルを採用しています。

一方、1,920×1,080ピクセルを採用する放送局も存在します。2022年5月現在では、BSデジタル放送はNHK BSプレミアムとBS 11、地デジ放送はKBS京都が1,920×1,080ピクセルを採用しています。WOWOWも1,920×1,080ピクセルで放送しています。(初出時、サンテレビも1,920×1,080ピクセルと記載しましたが、これは編集部での校正時に書き加えた誤りでした。お詫びして訂正します)

放送設備の更新タイミングなどさまざまな事情がありますが、デジタル放送が1,440×1,080ピクセルに絞られない状況は今後も続きそうです。

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB