トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2022/01/08 07:00
【連載】ガジェットTIPS

Bluetoothの新オーディオコーデック「LC3」、登場したら何が変わる?

海上忍
LE Audioにおける大きな変化のひとつには、新オーディオコーデック「LC3」の登場が挙げられます。LC3は必須コーデックとされているため、あらゆるLE Audio対応機器でサポートされることになります。

LC3は「Low Complexity Communications Codec」の略で、高品質・低消費電力が特長です。従来のBluetoothオーディオ(Classic BluetoothのA2DP)の必須コーデック・SBCより大幅に効率化されており、SBCと同等の音質を半分ほどのビットレートで実現できるといわれています。

LC3では、SBCよりも低いビットレートで高音質を実現できます

LC3をどのように実装するかは、送信側機器(ソースデバイス)と受信側機器(シンクデバイス)の設計/設定次第です。たとえば、消費電力節減を重視するのであれば、オーディオ品質はSBCと同等にします。

ビットレートが約半分で済むため、消費電力も半分で収まるというしくみです。反対にSBCと同等のビットレートであれば、消費電力はほとんど変わらないままSBCを大きく上回る音質が手に入ることになります。

なお、LC3はLE Audioを前提に開発されてきた経緯はあるものの、LE Audio専用設計ではありません。aptXやLDACのように、Classic Bluetoothのオプションコーデックとして実装することも可能であり、Bluetooth SIGもその可能性を認めています。

実際、LC3はClassic Bluetoothのハンズフリープロファイル(HFP)での採用が見込まれています。ヘッドセットを通じて聞く声は、従来のコーデックではかなり劣化して感じられますが、LC3がサポートされればかなり自然な印象に変わるはずですよ。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 アイ・オー「RECBOX」がパナソニック「miyotto」に対応
2 100年の歩み、ここにあり。ラックスマン「L-100 CENTENNIAL」「D-100 CENTENNIAL」の音質と技術を徹底レビュー
3 DALIのコンパクトスピーカー「KUPID」は国産家具ブランドにマッチ!5カラーの置き方をプロが提案
4 「今、売れているオーディオアクセサリー」<売れ筋ランキング11月 番外編>
5 LG、世界初の「RGBストライプ」「240Hz駆動」両立した4K有機ELパネル
6 Campfire Audio、グリーンのアルミ筐体を採用した10BAイヤホン「Andromeda 10」
7 得意のソフト開発力で独自R-2Rの音を深化!HiBy「RS8 II」のサウンドをプロトタイプで先行体験
8 Cayin、最大出力560mWの“ハイパーモード”搭載ポータブルDAC/アンプ「RU3」
9 着工後でも100型/4.1.2chを叶えた、マンションのペンション風LDK
10 LG、積層型有機ELディスプレイの新ブランド「Tandem WOLED」「Tandem OLED」
12/25 10:49 更新

WEB