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公開日 2020/06/04 06:30
【連載】ガジェットTIPS

自宅のネットが重い問題、「IPoE」で解決できるかも

海上忍
自宅でネット接続といえばWi-Fiを想像しがちですが、そもそもの入り口として「プロバイダ(回線業者)」と契約するもの。ノートPCやスマートフォンなどの端末は、無線でルーター(Wi-Fiアクセスポイント)と通信し、ルーターから光ファイバーやADSLのネットワークを通じてプロバイダに接続、そこからインターネット網にアクセスしているのです。

そしてプロバイダに接続する方式は、「IPoE」と「PPPoE」の大きく2通りに分けられます。これまではPPPoEが主流でしたが、今後はIPoEが増えそうです。

プロバイダに接続する方式は、「IPoE」と「PPPoE」の大きく2通りに分けられます

PPPoEは、電話回線の利用を前提とした通信仕様「PPP(Point-to-Point Protocol)」を有線LAN(イーサネット)で使えるようにした規格です。いわば電話回線のルールをイーサネットに応用した通信方式ですから、ユーザ側でルーターなどの通信機器を設置しなければなりません。一方のIPoE(IP over Ethernet)は、初めからイーサネットで通信する前提で開発されているため、接続はシンプルです。

両者の通信パフォーマンスには、圧倒的な差があります。PPPoEはユーザIDやパスワードによる認証を要しますが、IPoEにその必要はありません。IPoE/PPPoEともに回線の利用状況次第で通信速度が変動するベストエフォート型のサービスですが、接続設備の大容量化が実施され余裕があるIPoEのほうが通信は安定しています。

IPoEで接続できるWEBサイトは「IPv6」に対応するウェブサイトに限られ、従来のIPv4だけに対応したWebサイトには接続できませんが、「IPv4 over IPv6」という技術を使うことにより、IPv6環境でありながらIPv4アドレスでの通信を実現できます。

このIPoEとIPv4 over IPv6の組み合わせによるインターネット接続は、PPPoE接続方式のネットワーク上にある混雑ポイントを回避できるというメリットがあります。深夜など利用者が多い時間帯は、PPPoE接続の場合通信速度が大幅に低下することがありますが、IPoE接続に変更すれば混雑知らずでスイスイ利用できるかもしれません。いちど契約しているプロバイダがIPoE対応かどうか調べてみては?

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