シニアこそ“ハイレゾサブスク”始めよう!オーディオライフが変わる、ブルーサウンド「NODE ICON」導入記
林 正儀既存システムにちょい足しで、ハイレゾサブスクが楽しめる!
ハイレゾのストリーミングは前々からやりたかった。でも、我らシニアには敷居が高そうだ。これまでのCDやアナログ感覚で「コバズ(Qobuz)」が聴けないものだろうか。既存システムにストリーマーを追加するだけで、手軽に1億曲もの音源が楽しめればオーディオリスナー冥利だろう。
コバズアプリやアカウント作成といった操作はおいおい理解するとして、「8月某日、NODE ICONがわが家に来た!」。まずはつないで音が出ることが先決だ。
初めてのコバズ体験だが、BLUESOUND(ブルーサウンド)の「NODE ICON」は映えあるVGPの「審査員特別賞」を受賞。音質・機能・操作性を含め、本年最高の注目ストリーマーといえる。DA変換時のにじみを取り除くデジタルフィルターQRONO da2技術を世界初搭載。ESSの最新版ハイエンドDACをデュアルモノで搭載するという贅沢な仕様だ。
準備1.箱からケーブルセッティングまで
今回はPDNの担当者に来宅願おう。「スマホがあって、WiFiが飛んできてインターネットが見れれば、もう準備OKなんですよ」。すーっと気楽になった瞬間だ。
まず箱出しから…。コンパクトなアルミ筐体で、5インチのディスプレイは見やすそうだ。クイックセットアップガイドどおり、割と簡単だった。
オクターブのプリアンプやファースト・ワットのモノラルパワーなど、色々ある割にはシステムの流れはシンプルで、ここではNODE ICONをプリアンプにバランス接続しよう。スピーカーはカナダのパラダイム社「Persona B」である。
次に本体の電源を入れた後は、アプリが自動でNODE ICONを見つけて準備完了。端子は多彩で新しくUSB-Cの入力がつき、PCをダイレクトにつないで再生できるのも愉しい。
準備2.アプリのセットアップ
改めてネットワーク環境を確認しよう。Wi-FiルーターはバッファローのAB10。そこから無線で飛ばし、スマホとNODE ICONを接続してストリーミングサービスを楽しむシステムだ。
予備知識として知っておきたいのは、ブルーサウンドの製品はアプリの使用が前提になっていること。事前にアプリストアからダウンロードしておこう。難しい設定も必要ないから、すぐに操作できる。スマホの操作も慣れれば簡単だ。
コバズの契約とBluOS Controllerアプリがインストールされていることが必要だが、BluOS画面で“直感的”に進んでいけばよい。
プレーヤーをNODE ICONに設定すると、あとは「音楽サービス」の設定だけ。「コバズ」を選択して、ログインID(メールアドレス)とパスワードを入力すればOKという感じだ。ひとつ注意がある。ハイレゾで聴くには、コバズログイン時に192kHz/24bitを選ぶこと。
今回、NODEシリーズの購入者にはコバズの60日間無料体験キャンペーンを実施中だったので、それも使ってみた。トライアルコードを貰うには代理店(PDN社)のホームページから入り、購入証明やメールアドレスなどの入力が必要だ。
聴き馴染んだ楽曲から新鮮な発見も
さあ試聴タイムだ。BluOSアプリからコバズを選択して、プレイリストを表示。ジャズ、クラシック、ヒップポップなど様々なジャンルから好みの曲をさがすのはワクワクして愉しい。
ここではジャズの名曲で、ビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビイ」から聴いた。Person Bから流れてきたのは、ハイレゾらしい空間描写に優れた高解像度なサウンドだ。CDよりもずっとレンジが広くクリアで、繊細なピアノの旋律が心に触れる。ヴィレッジ・ヴァンガードのムードをより鮮明に映す印象があり、ライヴの空気感が素晴らしい。
もう一曲。MJQの「オータム・イン・ニューヨーク」だ。シンプルな演奏だがこれも温かな空気感に没入でき、ミルト・ジャクソンのヴァイヴが深まる秋をしんみりと感じさせる。一転して現代、最先端のサウンド。パット・メセニーの「オザーク」ががかかると、ギターの超絶技巧に鳥肌が立つ。
女性ボーカルでは「ハイレゾで聴く邦楽」として宇多田ヒカル、Misia、大貫妙子など時代を代表する実力派シンガーの生々しい音楽表現に浸る。この鮮度感は未体験ゾーンだ!
という感じで、自由自在なコバズなら夏に聴きたい「ハイレゾサマーソング」もOKだろう。大瀧詠一の「君は天然色」やゆずの「夏色」だ。のびやかなボーカルとバンドのリズムが気持ちよく、ディスプレイに真っ青な海と空のジャケ写が出るのも嬉しい。
NODE ICONではもちろん本体でも操作はできる。天面手前のタッチ式コントローラーは、手を近づけるとボリュームや一時停止、スキップ等のキーが浮かび上がる仕組みだ。5個あるプリセットボタンにラジオ、コバスなど好きなものを入れておけばワンタッチで再生できる。
フルカラーのディスプレイにはアルバムのアートワ−ク、ストリーミング品質など詳細な情報を表示。この感触は気持ちよく、スマートデバイスを使った専用アプリからの操作と気分によって使い分けたい。
MQAデコード対応で、高音質なMQAストリーミングが楽しめるのもブルーサウンドの魅力だ。ラジオ的な感覚で聞き流すのもいいだろう。ネットワークラジオは無料で聴き放題だし、ラジオパラダイスならMQAと普通のコンテンツを流しているので聴き比べができてご機嫌だ。
レコードショップに代わる、新しい音楽との出会いの場
私のオーディオライフが変わろうとしている。“アドオン”によって、コバズでハイレゾ音楽をいつでも聴けるなら、理想の音源を所有しているのと同じこと。素晴らしくピュアで高品位な音だ。かつジャンルが広く、ふだんは聴かない音楽、知らない音楽にも出会えるのが愉しい。
最近はCD(レコード)ショップも少なくなり、新譜と出会う機会が減ったのではないだろうか。リアルタイム再生の「コバズ」なら、ジャケ買いのようにその時の気分で、しかも自宅ですぐ聴けるのが嬉しい。それを実感できた導入体験だった。
高音質ストリーミングを検討している人にぜひお勧めしたい。
キャンペーンのお知らせ
10月31日(金)まで、「NODE ICON」を含むBLUESOUND製品を購入された方に、Qobuzの60日間キャンペーンを実施中。製品を購入後、PDNの公式サイトから、横暴要項に従って、メールアドレスやレシート等の購入が証明できるものを入力すれば完了する。ぜひ奮ってのご応募を!
(提供:PDN)