アップルは10月15日夜、「第7世代iPad mini」（以下、iPad mini 7）を公式サイトのプレスリリースで発表した。A17 Proチップを搭載、Apple Pencil Proに対応し、Apple Intelligenceもサポートされるとのことだ。

先代のiPad mini（第6世代）が発売されたのが2021年秋であり、実に3年ぶりのアップデートだ。数か月前から後継機が登場する兆しはあったが、予想されたようなM4搭載Macと同時ではなく、単独での発表となった。

iPad mini 7の画面サイズは前モデルと同じ8.3インチで、解像度は2266×1488（326ppi）、リフレッシュレートも60Hzのままだ。寸法や重さも変わらず、フロントカメラも縦向き（短い辺に配置）のままであり、第10世代iPadのようなビデオ通話に合わせた横向きへの変更はない。また前面・背面カメラともに、第6世代iPad miniと同じ12MPである。

デザイン的に大きな変更点はなく、主に中身に重点を置いたアップデートである。A17 Proチップを搭載しているものの、GPUコアは5個であり、iPhone 15 Proモデルよりも1つ少ない。また搭載RAM容量は明らかにされていないが、Apple Intelligenceが動くことから、前モデルの4GBから8GBへと倍増している可能性が高い。

また、第7世代iPad mini搭載のA17 Proは、第6世代のiPad miniより2倍高速なNeural Engineを搭載しているとのこと。

それにより、広角バックカメラはスマートHDR4に対応し、機械学習を活用してカメラアプリ内で直接書類を検出してスキャン可能となった。さらにフロントカメラも、センターフレーム（ビデオ通話中のユーザーを自動的に画面の中央に収める機能）に対応している。

基本ストレージは前モデルの64GBから128GBに倍増している。それに加えて、iPad miniモデル初の512GBオプションも用意された。

第7世代iPad miniは予約受付を開始しており、10月23日に発売。価格はWi-Fiモデルが7万8800円から、Wi-Fi＋Cellularモデルが10万4800円（どちらも税込／128GBモデル）から。本体仕上げはブルー、パープル、スターライト、スペースグレイの4色が選べる。

ちなみに、第6世代iPad miniは64GBのWi-Fiモデルが8万4800円（税込）だった。第7世代モデルはプロセッサーの性能が上がっている一方で価格は下がっており、コストパフォーマンスは高いと言えそうだ。

Source: Apple