トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > Gadgetニュース

公開日 2024/02/28 14:47
Insomniac Games等にも影響

ソニー、ゲーム部門を約900人解雇。歴史あるLondon Studioも閉鎖

多根清史
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、傘下のPlayStation Studiosを含む大幅な人員削減を発表した。世界中の社員が対象となり、全人員の約8%、約900人が影響を受ける見込みだ。

同社のジム・ライアンCEOは「数か月間、慎重に検討を重ね、リーダーシップチームで何度も議論を行った結果、今後もSIEの事業を成長させ、会社を発展させていくためには、この改革が必要であるという結論に至りました」と述べている。

その中でも大きな衝撃が、22年もの歴史あるLondon Studioの解散だ。『This is Football』『The Getaway』『Singstar』など、日本では馴染みは薄いが、海外では存在感のあった開発スタジオである。同社は2022年10月に、ロンドンを舞台とした協力型アクションゲームを発表していたが、それも開発中止となるようだ。

ほか、SIEは複数のメディアに、Insomniac Games(『Marvel’s Spider-Man』シリーズ)、Naughty Dog(『The Last of Us』シリーズ)、ゲリラゲームズ(『Horizon』シリーズ)にも影響するとコメントしている。

これらはいずれも、PlayStationタイトルのなかで大成功を収めているスタジオである。Bloombergの匿名情報筋は、ゲリラゲームズは従業員の10%、およそ40人を削減すると述べている。

また公式に言及されているFirespriteは、ゲリラゲームズとPS VR2用ソフト『Horizon Call of the Mountain』を共同開発し、最近ではホラーゲームに取り組んでいるとの噂もあったが、それが中止になったかどうかは今のところ不明だ。

PlayStation独占タイトルの数々は、表向きは華々しい成功を収めながらも、開発費が高騰しているとみられている。たとえば昨年末、Insomniacがランサムウェア攻撃を受けた際に、最終的なコストは約3億ドル(約450億円)で、前作の約3倍に上ったとの社内資料も流出していた。

マイクロソフトも、今年初めにゲーム部門の人員を約1900人解雇していた。PS5とXbox Series X|Sともにライフサイクルの後半に差し掛かり、そろそろ次世代機の噂も相次いでいるが、表現力の向上は開発費の増加に繋がりやすい。この難局をどう乗り切るのか、あるいは別の方向に転じるのか、注視したいところだ。

Source: SIE, Bloomberg

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 Apple MusicとiCloud+を使ってる? なら「Apple One」にした方がおトク!
2 手の届きやすい価格で迫力満点サウンド!AVIOT「TE-W1」「TE-W1-PNK(ピヤホン8)」を徹底レビュー
3 ソニー、4KからフルHD+ディスプレイに回帰したフラグシップスマホ「Xperia 1 VI」
4 女子プロゴルフ「ブリヂストンレディスオープン」5/16から4日間の放送・配信予定
5 【moraアニソンTOP10】アクセル全開すぎる『ガールズバンドクライ』に“爪痕”つけられた人、続出中!
6 レコード再生で使う「フォノイコライザー」の役割とは? 選び方のポイントは?
7 カロッツェリア、Apple CarPlay/Android Auto対応のディスプレイオーディオ「DMH-SZ500」
8 Apple Musicが「史上最高のアルバム100枚」を発表。10日間にわたり10作品ずつ公開
9 高まった装着感とリーズナブルな価格。Shokz「OpenFit Air」は“ながら聴き”イヤホン最良の選択肢
10 LG、360度回転アーム搭載の4Kプロジェクター「CineBeam Q」。超小型でバッテリーも内蔵
5/17 11:27 更新

WEB