トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > Gadgetニュース

公開日 2024/02/16 18:13
リアルだけどどこか違和感も

OpenAI、テキストからリアルな動画を生成する新AI「Sora」を発表

Munenori Taniguchi
OpenAIは「Sora」と称する新しい生成AIモデルを発表した。このAIは、入力されたテキスト文から複数のキャラクター、特定のモーションを含む、最長1分間の複雑かつフォトリアリスティックな動画を生成する。

このAIモデルは物体が「物理世界にどのように存在する」のかを理解することで、「物体の配置などを正確に解釈し、生き生きとした感情を表現する魅力的なキャラクターを生成する」ことができるとのことだ。

Soraは、テキストからの生成だけでなく、静止画から動画を生成したり、既存動画のなかで欠落した部分を埋めたり拡張したりすることもできる。OpenAIは、Soraのデモンストレーションとしてゴールドラッシュ当時のカリフォルニアをドローン撮影したような映像や、電車内から東京郊外の街並みを眺めるシーンなど、生成された動画を多数ウェブサイトで公開している。

一連の動画はいずれもリアルそのものではあるものの、少し注意してみれば、明らかにそれがAIによって生成されたとわかる描写が見つかるだろう。たとえば、博物館の動画では、床面が不自然にうねって見える(錯視のようでもあるが)。また老婦人がバースデーケーキのろうそくを吹くシーンでは、そのろうそくの火がまったく消えない。また背後で手を振る女性の指が不自然に曲がったり、その本数が増減するような場面もある。

ちなみに現在のところ、Soraを利用できるのは、潜在的な害やリスクについてモデルを評価する「レッド チーム」の担当者だけとのことだ。

さらに、一部のビジュアル アーティスト、デザイナー、映画製作者に、この新しいAIを使用してもらっているとOpenAIは述べている。また、既存のAIモデルは複雑なシーンの物理を正確にシミュレートしていない可能性があり、原因と結果の特定のインスタンスを適切に解釈できない可能性があることに注意が必要とのことだ。

ちなみに、テキストから動画を生成できるAIモデルに取り組んでいるのはOpenAIだけではない。Midjourneyは最近、テキストから動画を生み出す生成AIの開発に取り組んでいることを発表している。ただしまだ、公開予定などは明らかにされていない。Metaも「Emu Video」なるテキストtoビデオ生成AIを開発している。

Stability AIは以前、解像度576×1024px、25フレームまでの動画を生成できるStable Video Diffusionをオープンソースとして公開し話題になった。

Stability AI、「Stable Video Diffusion」発表。静止画から超ショート動画を生成

Source: Sora(OpenAI)
via: Verge

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB