トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > Gadgetニュース

公開日 2023/06/07 17:28
EVは暖房の熱をエンジンから取れません

「寒冷地でも性能低下しないバッテリー」開発、中国ベンチャーが主張

Munenori Taniguchi
中国のバッテリー技術スタートアップ、Greater Bay Technologyが、寒い冬の気候のなかでも性能を発揮できる電気自動車用バッテリーを開発したと主張している。この会社は「Phoenix」と称する独自のバッテリーセルに超伝導材料と熱管理システムを導入し、5分もあればバッテリーを-20°Cから25°Cまで加温することが可能だと述べている。これにより、寒冷地でもバッテリーを常に最適なコンディションに保ち、航続距離や充電時間でも本来の性能を発揮できるという。

気温が低くなる冬、特に寒さが厳しい北国は、EVがその性能を発揮しにくい環境だ。ボルボ傘下のポールスターや、GM、その他いくつかの自動車メーカーは、バッテリーの温度を保つためにヒートポンプシステムを採用している。またドイツの自動車部品サプライヤーZFは、エンジンの熱を暖房に再利用できないEVにおいて、エアコンによる電力消費を抑えるため、シートベルトにヒーターを編み込んだ「ZFヒートベルト」を開発している。

Phoenixバッテリーは、そのような追加のシステムや特殊な部品を不要としつつ、寒冷環境でもEVの性能を最大限に引き出そうとするものだ。このバッテリーについてGreater Bayは(バッテリー容量やモーター出力容量にもよるはずだが)航続距離1000kmを実現すると述べ、そして2024年には、中国のEVブランドAIONのSUVに搭載されて出荷される予定だとしている。

ただし、本当にGreater Bayの言うとおりの性能をこのバッテリーが発揮できるのか、その評価は実物が出てくるまで待つ方が良いかもしれない。特に、中国自動車技術研究センター(CATARC)によって開発された中国独自の燃費および電費基準(CLTC)で測定される電費データは、国際基準のWTLCや、米国が採用するEPAなどに比べて甘い数字が出てくるとされており、額面どおり受け取ってしまうと、あとで肩透かしを食らう可能性も否定できない。まずは独立した試験機関による評価を待ちたいところだ。

Source: Bloomberg
via: InsideEVs, Engadget

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 スーパートゥイーター沼への誘い。フォステクスが引き出すマルチアンプ・パラゴンの桃源郷
2 HDRがもたらす画質の革新! ダイナミックレンジの進化で画質はどう良くなる?
3 究極の「音」は電源から。出水電器が贈るロジウムメッキ・ブレーカーの衝撃
4 順位の変動が激しいブルーレイレコーダー。1位はパナソニック「DMR-2W103」<ビジュアル&関連製品売れ筋ランキング3月>
5 EarFun、AmazonスマイルSALEでイヤーカフ型やANC対応の完全ワイヤレスが安く。セールと併用できるクーポンも公開中
6 ESOTERIC・TAD・OCTAVE ハイエンド プリメインアンプ比較試聴会。秋葉原テレオンで5/16開催
7 シリーズ60周年記念イベント「ウルトラマンの日 in 杉並公会堂」7/10開催。『ティガ』オリジナルキャストも登壇
8 コナン/マリオ/プラダを着た悪魔etc...最新映画の「前作」はどこのサブスクで観られる?
9 オーディオリプラス、航空機グレードアルミ合金削り出しボディの電源ボックス「SAA-4SZ-MK2-RU」
10 ユキム、YUKIMU SUPER AUDIO ACCESSORYの静電気除電ブラシ「ASB-1」を値上げ
5/1 14:36 更新

WEB