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公開日 2025/09/11 18:49
「IDC OTSUKA 池袋ショールーム」と2館体制で“くらしまるごと”の集大成に

ヤマダ「LABI池袋本店」が9/12全面リニューアルオープン。「日本一の家電売り場をつくる!」

編集部:竹内 純

池袋を日本を代表する電気街に


(株)ヤマダホールディングスは、旗艦店「LABI池袋本店」の全面リニューアルを行い、912日(金)にグランドオープンする。これに先立ち、「ヤマダホールディングス LABI池袋本店リニューアルオープン説明会&内覧会」を開催し、リニューアルの狙いについて説明した。



ビックカメラが本店を構え、ヨドバシカメラの新店オープンも予定されている“家電激戦区” 池袋。このほど全面リニューアルされたヤマダデンキの旗艦店「LABI池袋本店」は、地下2階から地上7階まで全9フロア、総売り場面積約5,000坪とまさに国内最大級を誇る。


近接するYAMADA池袋2号館跡地へ、4月に「IDC OTSUKA 池袋ショールーム」(売り場面積約1,000坪)をオープンして2館体制にすることで、池袋本店ではこれまで家電・家具・インテリアを扱っていたが、これを家電へ特化。同社が推し進める “くらしまるごと” の集大成となる「ヤマダ史上最高峰の店舗が池袋に誕生した」とアピールする。


ヤマダホールディングス 代表取締役社長兼COO・上野善紀氏は「ヨドバシが出店することがリニューアルのきっかけとなったことは間違いない」と語るとともに、家電のみならず家具・インテリア・生活雑貨・おもちゃ・リフォームまでくらしのあらゆる商品とサービスが揃う体験・体感型の店舗業態「LIFE SELECT」で培ってきたものの集大成として「日本一の家電売り場をつくりたいと決断した」とリニューアルへの自信を示した。



写真左から、ヤマダデンキ LABI池袋本店 店長・宮崎清一氏、ヤマダホールディングス 代表取締役会長兼CEO・山田 昇氏、ヤマダホールディングス 代表取締役社長兼COO・上野善紀氏、(株)ヤマダデンキ 代表取締役社長・佐野財丈氏 


リニューアルにあたり掲げたコンセプトは、「3世代が楽しめる圧倒的な品揃えと豊かなくらしを提案する体験・体感型の売り場」。見て・触れて体験できるスペースが随所に設けられ、通路はベビーカーでも余裕をもってすれ違えるように幅広くとられている。


営業をしながらの改装となり、要した期間は約4か月。改装費は「郊外型中堅店舗ぐらい」という。各フロアのリニューアルポイントの一部を紹介しよう。


6階「ワールド・トイ・ステーション」には、インバウンドからも人気が高い「ガンプラコーナー」を構え、ライト層からマニア層まで満足できる品揃えとアピールする。国内でも数が少ない任天堂監修による「ニンテンドーコーナー」も目を引く。




5階「スマート・ライフ・スタイル」には、実演で最新の調理家電を体験できる「キッチンスタジアム」で、土日にメーカーの注目モデルが登場するのみならず、平日にも同店により高級炊飯器、コーヒーメーカー、トースターを用いた試食が実施される。



4階「サステナブル・ライフ・スタイル」には、同社の工場で分解・洗浄・修理を施し、品質管理を徹底した「リユースコーナー」に、冷蔵庫約130台、洗濯機約110台とヤマダ随一の台数を揃えた。大学生や転勤などによる需要が堅調だ。洗濯機ではなんとメーカーの全ラインナップを展示し、どのような機能・性能差があるのかをわかりやすく示している。




3階「サウンド&ビジュアル・ワールド」には、オーディオ&プロジェクターの体験コーナーとして、「ホームプロジェクター〜みんなで一緒に楽しめる。お家が映画館に」「シアタールーム〜大画面プロジェクター&シアターバーで極上シアター体験」「リスニングルーム〜1ランク上の機材でオーディオライフをもっとエンジョイ」の3つのスペースが用意された。





テレビ売り場ではこれまで通りのソファとの組み合わせはもちろんのこと、それぞれテーマを設けて生活シーンに導入したイメージを膨らませることができる展示にもさらに力を入れている。



2階「パソコン・ワールド・テクノロジー」には、“秋葉原電気街から池袋電気街へ” を象徴する「ツクモコーナー」がお目見え。オーダーメイドのパソコンやさまざまなパーツを取り揃える。



1階「モバイル・ワールド・テクノロジー」に新設されたのは、ライブコマース専用スタジオ「ヤマダライブ」。商品情報や店舗連携情報の発信拠点に位置付けられ、今後、メーカーとのコラボ企画や、コンパクトに編集した映像をYouTubeTikTokで配信するなどのアイデアもあたためている。情報発信の頻度も高めていく計画だ。



地下1階「TAX FREE&ワールド・ビューティー」はインバウンド&若者がターゲット。Z世代に人気の韓国コスメやお菓子、キャラクターグッズなど約7,800のアイテムを揃えた「#ワイラボ」が登場。本コーナーにより高校生の集客が増えているという。



「パウダールーム」では、美容家電の使い心地を実際に試して検討することができる。売り場に展示されている約2,000アイテムをほぼ試すことが可能で、最新モデルや高機能タイプも対象となる。



また、屋外には大型ビジョンが新たに設けられ、ヤマダライブ配信やイベント情報など、通行客へ向けて最新の情報を発信する。


説明会で質疑に答えたヤマダホールディングス 代表取締役会長兼CEO 山田 昇氏は、注目されるヨドバシカメラの池袋進出についての質問に、「日本を代表する魅力ある家電の街を創りたいという目標で今回のリニューアルを行い、満足のいく店ができた。各法人が互いに魅力のある店をつくっていけば、池袋は魅力ある電機の街になると思うし、またそうしていかないと意味がない。かつては日本の電気の街は秋葉原だった。また、池袋もかつては百貨店の街だったかもしれないが、時代・客層の変化には我々の業界が一番担うべきもの。3世代に応えられれば街も発展していくし、電気製品を見るなら池袋だと言われる街にしていきたい」と意気込みを示した。


池袋エリアの魅力・成長性については、「切磋琢磨して、家電の中心がここになってくれば、周りの市場も変化すると思う。池袋の街の期待にも応えていきたい。それが成し遂げられれば、成長はついてくる。業界は少子高齢化や人口減少で縮小均衡の長期トレンドにある。メーカーから新しい商品がすぐ開発されることも思いつかない。しかし、3世代を狙っていけば成長の可能性がある。そこをお互いに目指していければ」と訴えた。


「昨今の業界の変化、日本のメーカーさんも元気がないので、我々の方から元気をつけていくやり方もある。新しい市場を創る戦いにしていきたい」と語る山田氏。今回のリニューアルに「お客様の反応を見て、かなりいい手応えを感じている」と自信を示す。LABI池袋本店が日本の家電業界にどのような地殻変動を起こすのか。皆さんも是非一度足を運んで、“渾身のリニューアル” を体験してみてほしい。


 

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