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公開日 2025/07/24 18:06
12mm径チタン複合ドライバー搭載

LA発ブランド・BUTTONSが日本上陸。AIエージェント搭載 “ながら聴き”完全ワイヤレスを7/25発売

編集部:岡本雄/成藤正宣

モダニティは、ロサンゼルス発のブランド「BUTTONS(バトンズ)」の国内取り扱いを開始。第1弾として、同ブランド初のイヤーカフ型完全ワイヤレスイヤホン「BUTTONS CLIP(バトンズ クリップ)」を725日(金)より発売する。価格は33,000円(税込)。カラーはゴールドブラウンとシルバーブラックの2色。



BUTTONSは、The Black Eyed Peasのメンバーとしても知られるグラミー賞受賞アーティストwill.i.am、実業家のVictor AI氏らによって2015年に設立されたブランド。音楽とテクノロジー、ストリートカルチャーの融合を軸にウェアラブルデバイスの開発を行っているという。


BUTTONS CLIPは、耳を塞がないイヤーカフ型デザインの完全ワイヤレスイヤホンで、独自のAIエージェント「HALI(ハリ)」に対応することが大きな特徴。HALIは⾃然な音声対話によってスケジュール管理、翻訳、音楽操作などを行うことができ、ユーザーの行動パターンを学習することでよりパーソナルなリスニング体験を提供すると説明。革新的なAI体験とファッション性・機能性を融合したモデルだとアピールしている。



AIエージェント「HALI(ハリ)」。音声対話やスケジュール管理、翻訳、音楽操作などに対応する


ドライバーユニットには、12mm径チタン複合ダイナミックドライバーを搭載。深く豊かな低音、明瞭な中音、透明感ある高音を兼ね備え、ライブのような没入感を実現するという。また、指向性の高いサウンド設計を採用しており、オープンイヤー設計でありながら音漏れを抑制しているとのこと。


通話面では、本体の前後で合計2基のマイクを装備。前方マイクで音声、後方マイクで環境音をとらえながら、ビームフォーミング技術で話者の声を抽出する。さらに、骨伝導VPUセンサーによる声帯の振動検知機能も組み合わせることで、混雑した屋外や風の強い日でもクリアな通話品質を実現すると説明している。


専用アプリ「BUTTONS LAB」を併用することで、独自の空間オーディオ機能も利用可能。ヘッドトラッキングによって頭の動きにあわせて音の方向がリアルタイムで変化し、映画や音楽、ゲームをよりリアルに楽しめるという。




12mm径チタン複合ドライバーを搭載



ヘッドトラッキング機能つき空間オーディオに対応



本体質量はわずか6.7gC型ブリッジ構造のボディは形状記憶合金ニチノールと低刺激シリコンを採用し、長時間でも快適な装着感を維持するという。充電ケースには、航空宇宙グレードのチタンとフルグレインレザーを採用。表面には彫刻や立体モノグラム加工が施されており、美しさとテクノロジーの融合を表現しているとのこと。



ケースもファッションブランドのアクセサリーを思わせる上質な仕上げとなっている


バッテリーはイヤホン単体で最大5時間、充電ケース込みで最大20時間の連続再生が可能。約20分で80%充電できる急速充電もサポートする。Bluetoothはバージョン5.4、コーデックはSBC/AACに対応。


7月24日には本製品の発売記念イベントが開催。会場にはBUTTONSのグローバル・セールス・シニアディレクターを務めるアレックス・チャン氏らブランドの幹部が駆けつけ、国内展開開始を祝った。



BUTTONSブランドの幹部らが来日、国内展開を祝うとともに意気込みを語った


イベントでは、BUTTONS CLIPが対応するAIエージェントHALIについて、より踏み込んだ情報も語られた。HALIはVictor AI氏がCEOを務めるTerminus Groupが手掛けたAIエージェントで、製品への採用はBUTTONS CLIPが初。主な特徴として、人間の思考に近い仕組みで情報処理を行うこと、既存のAIモデルよりもユーザーとの対話履歴を“長期記憶”できること、他社のAIモデルとの連携も考慮されていることが挙げられた。これらにより、とても自然な印象の音声対話や、深いパーソナライズが実現できるという。ちなみに名前は、SF小説『ソラリス』の登場人物と、“Hello AI”  というメッセージから取られているそうだ。




これまでのAIモデルにない特徴を備えるという「HALI」



緑髪の女性はHALIのアバター。BUTTONS CLIPのパッケージにも大きく描かれている



BUTTONS CLIPでは、専用アプリ「BUTTONS LAB」上から音声またはテキストによるHALIとの対話が利用できる。“HALI、HALI” というウェイクワードで呼び出すこともでき、天気やニュースの情報をウェブ上から集めたり、スケジュールを登録して管理させられる。試しに使ってみたところ、たまに漢字が中国語読みになるものの文章/音声ともにローカライズが進んでいて、日本語として自然でフレンドリーな回答が返ってきた。なお現時点ではベータ版としての提供となっており、例えば聴きたい音楽を指示して音楽アプリを起動する、といった使い方にはまだ対応していない。




BUTTONS CLIPの本体は左右の区別なくケースに収納でき、耳に着けると同時に自動で左右を判別する



BUTTONS LABアプリからHALIとのチャットが可能。行える操作はまだ少ないが、日本語対応は進んでいる



BUTTONSでは今後発売するすべての製品をHALIに対応させるとのことで、製品ラインナップもイヤホンに留まらず、スマートグラスやスマートリング、プロジェクターなど広げていくという。


 

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