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iBasso、旗艦DAP「DX340」用の真空管アンプカード「AMP16」
編集部:岡本雄MUSINは、同社取り扱いブランドiBasso Audioから、フラグシップDAP「DX340」用の真空管アンプカード「AMP16」を、4月25日(金)より発売。4月18日(金)より予約受け付けを開始する。価格はオープンだが、税込29,700円前後での実売が予想される。
RAYTHEON製の真空管「JAN6418」を2基搭載した、同ブランドのフラグシップDAP・DX340専用のアンプカード。22.5Vという高電圧の陽極電源設計を採用することで、真空管の潜在能力を最大限に発揮。温かみがあり伸びやかな真空管フレーバーを楽しむことができるとアピールする。
さらにこの真空管は、製造の過程でAudio Precision社のオーディオアナライザーを用いたSINAD測定を実施。1日に50組という綿密な測定作業によって、2基の間に性能のギャップがないかを精査し、高品質なサウンドを目指しているという。
サウンドモードは、真空管を駆動する「TUBEモード」とAB級アンプを駆動する「Class ABモード」の2種類を実装。出力設定から簡単に切り替えることができる。
「TUBEモード」では、真空管の優れたアナログ特性を生かした温かみのあるサウンドを再生。「Class ABモード」では高い解像度と優れたダイナミックレンジを実現すると説明している。なお「TUBEモード」時は、振動や電磁・電波干渉などの外的要因でノイズが混入する可能性があるとのこと。
アンプには、Texas Instruments製オペアンプ×4基と同社製バッファアンプ「BUF634A」×4基を導入。電源は、DX340に標準装備するアンプカード「AMP15」で採用されたDC12V外部電源入力を引き続いて採用した。DC12V電源接続時に「Super Gain Mode」が動作し、2000mW+2000mW@32Ωという高出力を実現。これによって、さまざまなヘッドホンを難なく駆動することができるという。出力端子には3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスを備える。
内部構造には、真空管へのノイズ干渉を抑制すべく、PORON素材のチューブをシャーシ内に吊り下げることで制振性を確保するという「PORONサスペンション」構造を採用。これによって、効果的なマイクロフォニックノイズの緩和と衝撃の吸収を図っている。
また本機には、100ステップのJRC製ボリュームコントロールを採用。音量調整のみならず真空管の潜在的なノイズを低減する役割も担っており、バックグラウンドノイズを効果的に抑制。クリーンなサウンドを実現しているとのこと。
再生周波数帯域は10Hz - 40kHz(TUBEモード時:±1dB/Class ABモード時:±0.5dB)。最大出力レベルは、TUBEモード時:1500mW+1500mW@32Ω(DC12V、4.4mmバランス出力)/400mW+400mW@32Ω(DC12V、3.5mmシングルエンド出力)。Class ABモード時:2000mW+2000mW@32Ω(DC12V、4.4mmバランス出力)/500mW+500mW@32Ω(DC12V、3.5mmシングルエンド出力)。付属品として専用ドライバー、固定用ネジなどを同梱する。