トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース

公開日 2024/01/10 14:33
業務用として2024年中の発売を予定

<CES>3Dコンテンツの作り方が変わる?ソニーの最新XRコンテンツ制作システムを体験

編集部:杉山康介
ソニーは、1月9日(現地時間)よりアメリカ・ラスベガスで開催されている「CES2024」にて、ヘッドマウントディスプレイとコントローラーによるXRコンテンツ制作システムの開発を発表。メディア向けの体験会が実施されたのでその模様を紹介する。

現在3Dコンテンツの制作はPCの2D画面上で行われている。そのため、実際に成型してみると意図した見え方と異なっている場合があったり、画面上の操作においても、マウスとショートカットキーの組み合わせなどが複雑になりやすいという。

それに対し今回発表されたシステムは、両眼8K(片眼4K)の高精細XRヘッドマウントディスプレイによって、実際にコンテンツを3Dで視認しつつ、両手を使って直感的に制作することができる。

3Dコンテンツを3Dで制作する新たなソリューションを提案

発売は2024年中を予定しており、まずは業界でもシェア率が高いというシーメンスのCADソフト「NX」に対応した状態でリリース。その後ほかのソフトにも順次対応していく予定とのこと。

まずは工業デザイナー向け、その後エンタメを含む様々なクリエイター向けソフトに対応する予定

ヘッドマウントディスプレイはスタンダードなタイプで、メガネをつけたままでも装着することが可能。コントローラーはポインティング型とリング型の2種類が用意されており、ポインティング型を利き手に、リング型を反対側の手に装着する。

実際の装着図

このコントローラーは実際のデザイナー・クリエイターの意見を基に作られているそうで、利き手側で安定性・正確性に優れた動作、反対側の手でオブジェクトの移動・回転などを行いやすくなっている。つまりは「利き手でペンを走らせながら、もう片方の手で紙を動かす」ような操作性を3Dで実現しているのだ。

ポインティング型コントローラーはテトラポットのような形状で、人差し指の先端部分にクリックボタンを備える

リング型コントローラーは利き手と反対の手に装着。摘むなどの動作が直感的にできる上、そのままキーボード操作などもできる

今回、試作段階のものを体験させてもらったが、確かに映像が高精細で、オブジェクトに書かれた細かい文字まで読むことができる。また、CADソフト上での製図などはまだ出来なかったものの、手がオブジェクトに触れた際には微細な振動が発生したりと、操作性も細かな部分までしっかり考えられているように感じた。

なお、ソニーではコンシューマー向けのヘッドセットとして「PS VR2」をリリースしているが、本システムはあくまで業務用で、別のラインとして展開する予定とのこと。これによって3Dのクリエイティブがより活発化することを期待したい。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 BRAVIAが空飛ぶ時代? 動画コンテンツの楽しみ方に押し寄せた大きな変化を指摘するソニーショップ店長。超大画面はさらに身近に
2 ネットワークオーディオに、新たな扉を開く。オーディオ銘機賞の栄えある“金賞”、エソテリック「Grandioso N1」の実力に迫る
3 Nothing、最大40%オフのウィンターセール開催
4 LG、世界初のDolby Atmos FlexConnect対応サウンドバー「H7」。オーディオシステム「LG Sound Suite」をCESで発表へ
5 「ゴジラAR ゴジラ VS 東京ドーム」を体験。目の前に実物大で現れる“圧倒的ゴジラ”の臨場感
6 衝撃のハイコスパ、サンシャインの純マグネシウム製3重構造インシュレーター「T-SPENCER」を試す
7 AVIOT、“業界最小クラス”のANC完全ワイヤレス「TE-Q3R」。LDAC、立体音響にも対応
8 ソニー「WH-1000XM5」に“2.5.1”アップデート。Quick AccessがApple Music/YouTube Musicに対応
9 「HDR10+ ADVANCED」が正式発表。全体的な輝度向上、ローカルトーンマッピングなど新機能も
10 クリプトン、左右独立バイアンプ機構のハイレゾ対応アクティブスピーカー「KS-55HG」新色 “RED”
12/19 11:02 更新

WEB