アップルミュージック、iOS 26にて歌詞の翻訳や“カラオケ”など新機能を実装
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈アップルミュージックは、iOS 26/iPadOS 26にて、歌詞の翻訳や“カラオケ”機能、オートミックス機能など多くの機能を新たに実装した。
2025年は、楽曲ダウンロードサービスiTunes Music Storeがスタートして20年、またサブスクリプションサービスとしてのアップルミュージックが開始して10年という節目の年。過去最大規模のアップデートにより、「アーティストとファンをつなぐ」プラットフォームのさらなる強化に力を入れる。
歌詞の翻訳機能では、再生中の楽曲の歌詞が表示されると同時に、その翻訳文も同時に表示される。日本のアップルミュージックでは、現時点では英語と韓国語に対応。アップルミュージック上で再生回数が多い外国語楽曲から対応を開始しており、将来的には他の言語にも拡張される。
また複数の言語をハイブリッドした歌詞の場合、現時点ではメインで使われている言語が翻訳される(こちらも将来的にはアップデートを予定)。
なお翻訳においては、AIを活用しながら、専門の翻訳スタッフも関わることで、スラングなども勘案したクオリティの高い翻訳となっているという。
カタカナによる発音ガイドも追加され、外国語の楽曲でもリスナーが自然に口ずさめるようになっており、外国語学習にも活用できる。ボーカルの音量のみを自由に調整できるシング機能(カラオケ機能)もさらに強化されており、iOSデバイスをマイクとし、自分の声とアーティストの歌を組み合わせて楽しむことができるようになる。
もうひとつは「オートミックス機能」。DJのように複数の楽曲のテンポやキーを自動解析し、曲間をシームレスにつなぐ機能となっている。特にダンスミュージックやプレイリスト再生時に効果を発揮し、「曲の流れを中断させない快適な音楽体験」を実現するという。
お気に入りの曲やアルバム、プレイリスト、アーティストをピン留めできる機能も実装。今後リリース予定の楽曲もピン留めすることができるため、配信開始したらすぐにその曲をアプリで体験できるようになっている。
また、ドルビーアトモス対応の「空間オーディオ」体験をさらに進化させたダイナミックヘッドトラッキング機能を導入する。これは、リスナーの頭の向きをリアルタイムで検知し、音像の位置を自動的に調整するもので、あたかも演奏者が目の前にいるような臨場感を実現する。
アップルはドルビーアトモスの制作環境整備にも力を入れており、Logic Proにて空間オーディオを簡単に作成できるようにしているほか、AirPodsMaxを使うことで、スタジオではなく自宅でも手軽にドルビーアトモス楽曲を作ることができるようになっている。
AirPodsMAXを使ったエルトン・ジョンの「Rocket Man」のデモンストレーションでは、頭を動かしても音の定位がしっかりと再現されていることを確認。まさに「音楽に取り込まれるような」アーティストの息吹をそのまま体験することができた。
さらに、アップルミュージックのポッドキャストなどを収録する専用スタジオの内部も公開された。Snow Manのオリジナルラジオ番組「Snow World Radio」もこのスタジオで収録されたほか、YouTuberみの氏による「Tokyo Highway Radio with Mino」もこの場所で収録。アーティストとの積極的なコラボレーションを行っている。
専用スタジオは、ニューヨークやパリ、ベルリンなど全世界に設けられているが、アジアでは東京のみ。アジアの音楽のハブとして、東京から日本の音楽文化の世界に向けた発信を強化していく考えを明らかにした。
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