シルテック、技術と哲学を結集した“真なる”フラグシップケーブル「Master Crownシリーズ」を始動
編集部:筑井真奈ノア(株)は、同社が取り扱うオランダのSILTECH(シルテック)ブランドの新たなフラグシップ “Master Crownシリーズ” を8月27日より発売する。
RCA/XLRのインターコネクトケーブルとYラグのスピーカーケーブルをラインナップ。希望小売価格(税込)は、インターコネクトケーブルが6,380,000円(1.0m/ペア)から、スピーカーケーブルが13,420,000円(2.0m/ペア)からとなる。
これまでの最上位モデルであった “Royal Triple Crownシリーズ” をさらに進化させ、同ブランドの技術と哲学を結集した “真なる” フラグシップモデルと位置づける。
従来ブランドが活用してきた独自の単結晶銀導体 “S10” をさらに洗練した “S10+” を採用。導体の精製プロセスを大幅に改良し、マイクロクラックを完全に排除、より高い導電性、低歪み、低抵抗を実現。また磁気歪み(MFD)、電流歪み(CSD)の影響も排除している。
インターコネクトやスピーカーケーブルのコネクター部に金を併用。また絶縁材には、テフロン、カプトン、天然シルクなどに加え、特殊な多層エアギャップ構造を組み合わせた多層絶縁となっている。高度なシールド性を実現しながら、Triple Crownをしのぐ柔軟性を獲得しているという。
インターコネクトケーブルのコネクター部には、ダイレクト・プラズマ方式により銀導体に直接金メッキを蒸着。接点抵抗の大幅低減と電気伝導効率の向上を実現している。
また、Triple Crownに搭載されていた入力側の “フローティング・シールド・スイッチ” は引き続き搭載。シールド接続を「Ground」もしくは「Float」に切り替えが可能。
さらに、本シリーズでは新たに「True Balanced」スイッチを追加搭載し、「Standard」と「True Balanced」のモードを簡単に切り替えることができる。「True Balanced」モードでは、XLR コネクターの1番ピン(GND)を内部的に切断、2番および3番ピン(信号線)のみを接続することで、真のフルバランス回路の機器同士の接続時に生じる、ごく僅かなタイミングエラーや位相の不一致を抑制するとしている。本機能には安全対策も施しているため、切替時に機器を損傷させる心配はないとのこと。
スピーカーケーブルについては、単結晶銀S10+の卓越した特性を最大限に活かすため、六角形(Hexagon)配置の内部構造を採用。導体を左右対称に配置し、テフロンやカプトンなどの絶縁材を最適に配列する。
なおスピーカーケーブルでは、Triple Crownに搭載されていたフローティング・シールド・スイッチは搭載されていない。徹底した実験と聴感テストの結果、常時フローティング状態のシールド構造が最もふさわしいと考えたためとしている。
またYラグコネクタ「SSP011」も新設計で、こちらもダイレクト・プラズマ方式で銀導体へ直接金メッキを蒸着している。