【HIGH END】ミュンヘンでの最後の開催が過去最多の来場者数にて閉幕、来年からはウィーンへ
筑井真奈世界最大級のオーディオショウ「ミュンヘン・ハイエンド」は、2025年5月18日(日)に4日間の開催を終えて閉幕した。今回をもって、長年親しまれてきたドイツ・ミュンヘンのMOCでの開催に終止符を打ち、新たな開催地・オーストリアのウィーンへと舞台を移す。
今年のテーマは「Passion for Music(音楽への情熱)」。会場内には熱気と活気が満ちあふれ、世界中の音楽愛好家や業界関係者の間で情熱と革新が交差する場となった。
今回のミュンヘン・ハイエンドには、42カ国から501社の出展社が参加。YGアコースティクスやマーテンなどの“1億円超えスピーカー”を筆頭に、世界初披露となる製品や技術も多く、来場者数は過去最高の22,818人を記録。92カ国から集まった内訳は、業界関係者10,562人、一般来場者11,675人だった。また583名の報道関係者が現地取材に訪れた。
主催者であるハイエンド・ソサエティ代表のシュテファンさんは、「ミュンヘン・ハイエンドは、展示会としての格式と実際に体験できる魅力の双方を兼ね備えた、非常に高水準なイベントです。今回もまた、現代においてオーディオテクノロジーがいかに多様で未来志向の形で体験できるかを力強く示す場となりました」と語り、ハイエンドショウならではの国際的な重要性を改めて強調。そして、「ミュンヘン・ハイエンドは、展示会と体験型イベントが融合した場であり、オーディオ技術の未来を示す素晴らしい場です」とコメントしている。
またイベントのハイライトの一つは、今回のアンバサダーを担当したノルウェー出身のシンガーソングライター、アネッテ・アスヴィークの登場である。Kii Audioのブースでは、最新アルバム『Liberty』の楽曲をイマーシブオーディオで初披露、多くのファンが詰めかけ、サイン会やインタビューも大いに賑わった。
ハイエンド・ショウは2026年からウィーンの「オーストリア・センター・ウィーン」へと拠点を移す。シュテファンさんは「ウィーンへの移転は、さらなる成長と国際化のための大きな一歩となります」と力強く宣言する。
次回のウィーン・ハイエンドは、2026年5月28日から31日までの開催予定となっている。また、2027年については5月6日から9日まで、2028年は5月25日から28日までとそれぞれ発表されている。会場はオーストリア・センター・ウィーンとなる。
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