次世代ゲーム機の先駆者として2005年12月10日に登場したXbox 360。ゲームの世界に初めてハイデフ(High Definision)映像を持ち込み、美麗なグラフィックでゲームファンたちの心を瞬く間に捉えた。全世界での出荷台数は既に1,000万台を超えており、特に北米では最新タイトルが真っ先に発売される次世代ゲーム機として人気を集めている。

「Xbox 360」(39,795円)は、HD AVケーブルや20GB HDD、ワイヤレスコントローラーなどを備えた スタンダードモデル HDDを省き、ワイヤードコントローラーやコンポジットAVケーブルを同梱したシンプルな構成の「Xbox 360 コア システム」(29,800円)も用意されている

Xbox 360では、「Xbox LIVE」サービスを通じて、ゲームの体験版などがダウンロードできる

現在発売されている国内作品は120タイトルまで拡大している。5月24日にはレースゲームとして徹底したリアリティを追求した『Forza Motorsport 2』(マイクロソフト)が発売され、Xbox 360ファンであれば知らぬ者のない、オンラインマルチプレイ可能な一人称タイプのガンアクション『Halo』シリーズの最新作『Halo 3』(マイクロソフト)も現在体験版の配布が開始された。また、過激な表現でZ指定となっているゾンビアクション『デッドライジング』(カプコン)のような、ゲームファンにも楽しめる作品が充実している。

このほかにも スポーツファンにはサッカーゲームの定番となった『ワールドサッカーウイニングイレブンX』がリリースされ、スポーツの分野でも「Xbox LIVE」を使った熱いオンラインバトルに火を付けた。

RPGファンにとっても、昨年12月にFFシリーズの生みの親としてお馴染みの坂口博信氏(ミストウォーカー代表)プロデュース、キャラクターデザインにドラゴンボールの鳥山明氏、音楽にFFシリーズの植松伸夫氏の超豪華スタッフで制作された『ブルードラゴン』が登場したことは記憶に新しい。純国産の正統派RPG『トラスティベル 〜ショパンの夢〜』(株式会社バンダイナムコゲームス)の発売も6月14日と目前に控え、良質なゲームをよりどりみどりに選べる環境が整ってきた。

ゲーム画面の高精細さは後ほどくわしく紹介するが、積み重ねられたノウハウにより、チューニングされた映像の美しさは折り紙付きで、次世代ゲームの実力をまざまざと見せつけてくれる。映像出力は最大1080pで、薄型大画面テレビはもちろん、プロジェクターを使ってゲーム画面を映しても、その高精細さに感嘆してしまうほどの美しさがある。

最高画質の1080pでプレイするために必要なシステムは定価39,795円の標準パッケージにすべて揃っており、D端子 HD AVケーブルを使ったハイクオリティな映像と20GBの内蔵HDD、そしてLAN経由による独自のオンラインネットワーク機能「Xbox LIVE」が購入してすぐに楽しめるのは嬉しいポイントだ。

D端子を備えたHD AVケーブルは標準で同梱。光デジタル出力端子も一体化している 出力解像度を設定する画面。D5(1080p)まで選択できる

もう一つ、ホームシアターファンにとって注目したい点がAV機能の充実だ。別のページで紹介するXbox専用のHD DVDプレーヤーの発売はもちろんのこと、Windows OSとの連携により、PCに保存してある映像や音楽を、家庭内LANを通してテレビやプロジェクターで楽しむことも、標準状態で可能となっている。Xbox 360は、デジタルホームリビング時代のAVシステムとして、非常に使い勝手のよいものに仕上がっているのだ。

システム設定画面。ここからオーディオなど各種機能の設定を行う 音楽ファイルや動画の再生機能も搭載。ネットワークメディアプレーヤーとしても使用できる