4/3発売の『季刊・analog vol.83』にて結果発表

「アナロググランプリ2024」審査会が開催。新アワード「アナログレコード・オブ・ザ・イヤー(仮称)」も新設

公開日 2024/03/01 18:26 季刊・オーディオアクセサリー編集部
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音元出版が主催する、この1年の優秀なアナログ製品を選定する「アナロググランプリ2024」の審査会が、本日3月1日に開催された。

「アナロググランプリ2024」

2008年に創設され、今年で16回目を迎えることとなった「アナロググランプリ」は、アナログレコード再生の関連の製品と真空管アンプに特化したアワード。

現代の魅力あふれる良質なアナログ機器、一生モノとなる大切な製品を手に入れるためのガイドとなることを目指して設立された。

審査委員をつとめるのは委員長の角田郁雄氏をはじめ、石原俊氏、井上千岳氏、小原由夫氏(五十音順)の4名のオーディオ評論家諸氏。ここに全国23店舗のオーディオ専門店からの投票を加味した上で審査が行われた。

アナロググランプリ審査会の様子

ノミネートの対象となるのはアナログプレーヤーやカートリッジ、トーンアーム、フォノイコライザーと真空管アンプ。

また、今年からは、優れたアナログレコードに賞を授与するアワード「アナログレコード・オブ・ザ・イヤー」(仮称)も新設された。

審査会の開催に先立ち、音元出版の取締役であり、オーディオ事業統括の伊佐山勝則は、アナロググランプリの価値を今まで以上に高めたいという思いを改めて述べた上で、「アナログレコードブームが絶頂期を迎えているなかで、良い音でレコードを楽しみたいという方が増えてほしい。より幅広い層に興味を持っていただけるような価格帯の製品にも光を当てて、次の世代につなげていけるアワードにしていきたいです」と述べる。

審査委員長を務める評論家の角田郁雄氏は、「このところのアナログブームもあり、レコードもオーディオ機器も注目を浴びる時代になってきています。一昨年まではオーディオに関して、技術的にも今までにない技術を搭載したハイエンドなものが多かったが、去年を振り返るとそういった傾向が抑えられ、ミドルクラスが中心になってくるのではないかという印象を受けています。

『レコードは好き、ジャケットも大きいし』と、レコードが注目を浴びているメディアになっている。若い人たちがレコードをかける、そして少しでもいい音で、という観点でこの賞のあり方を見直してもいいのではないかと考えます。

それからもう一つは価格です。今は海外製品が様々な要因で価格が高騰してきている。そんな中で誰もが手にできる製品というのをこれからはクローズアップしていく必要性があるのではないかと思います。こうした観点を含めて今回の賞の選考をしていきたいと思います。

ただもちろんオーディオ誌である限りは、ハイエンドな価格帯、技術を駆使したモデルというのは注目を浴びるべきものであります。そういうことも織り交ぜながら審議していきたいと思います」とコメントする。

アナロググランプリの結果は、4月3日に発売される『季刊・analog vol.83』ならびにPHILE WEBにて発表される予定となっている。

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