UTOPIK電源を採用

LINN、フラグシップモノラルパワーアンプ「KLIMAX SOLO 800」。ペア1540万円

公開日 2024/01/30 07:39 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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LINNは、フラグシップとなるモノラルパワーアンプ「KLIMAX SOLO 800」を発表した。価格は15,400,000円(ペア・税込)で、2月発売予定。カラーはブラックとシルバーの2種類を用意する。

LINN モノラルパワーアンプ「KLIMAX SOLO 800」

KLIMAX SOLO 800はAB級パワーアンプで、LINNの持つデジタルとアナログの双方の最先端技術を組み合わせることで、「あらゆる条件下であらゆるスピーカーを最適に駆動する」と説明。パワーアンプ性能のキーポイントとなる「一貫性」と「精度」に照準を合わせて製品開発を行ったとしている。

シルバー・アノダイズ仕上げ

ブラック・アノダイズ仕上げ

フロントパネルには、KLIMAX DSM/3と同様のガラスの円形パネル「ラウンデル」を装備する(ダイヤルではないため回転はしない)。8Ωで400W、4Ωで800W、2Ωで1,200Wの出力を実現する。

フロントに装備されるガラスの「ラウンデル」

KLIMAX SOLO 800には、フラグシップスピーカー「360」の内蔵アンプにも採用されたアダプティブ・バイアス・コントロール・テクノロジーを搭載。リアルタイムで動的に、供給される電流量の測定・抽出・デジタル化を実行、FPGAにより最適値が算出され、個別のトランジスタごとのバイアスを精密に管理している。

内部には、合計16個のトランジスタが組み込まれている。8ペアパラレルに使用することで、純粋かつ超リニアなシグナルを生成する。出力トランジスタが均等に分担することでパワー効率が高まり、高熱化の軽減と理想の性能維持、製品寿命の長期化に貢献するという。

天板には「KLIMAX SOLO 800」の文字が刻まれる

電源部には第三世代の「UTOPIK」を搭載。長年培ってきたスイッチング電源の技術の蓄積に加え、新たに「ソフトスイッチング」と呼ばれる技術を採用。ソフトスイッチングは、共振タンク回路によってスイッチがONとなる前にスイッチ両端の電圧を確実にゼロとする技術で、動作条件のいかんに関わらず、静音性を保ち、スイッチングノイズの極小化と動作の高効率化をさらに一歩前進させている。

両サイドには大型のヒートシンクを搭載。煙突効果を利用しており、冷たい空気が製品底面の通気孔から引き込まれ、天面にある通気孔から静かに排出されるシンプルな構造となっている。

左右に大型のヒートシンクを搭載し熱効率を高めている

入力端子はRCAとXLR各1系統を装備。RCAとXLRのパススルー端子も搭載する。スピーカーターミナルはフルテック製。サイズは268H×350W×412Dmm、質量は27kg。フロントパネルはLEDによるバックライトを搭載し、明るさは3段階で調整できる。

入力端子はRCA/XLRを各1系統装備

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