USB-DACケーブルとBluetoothアダプターも付属

「Soundgenic Plus」2024年1月発売。Amazon Musicなどストリーミングにも対応

公開日 2023/12/20 11:32 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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アイ・オー・データ機器が展開するオーディオ向けのストリーミングプレーヤー「Soundgenic Plus」が、2024年1月中旬に発売される。価格はオープンだが、直販サイト価格は1TBのSSD搭載モデル(HDL-RA1S)が63,800円、2TBのHDD搭載モデル(HDL-RA2H)が53,130円。

「Soundgenic Plus」。右下のロゴにPlusの文字が追加される

今年6月のOTOTENで初披露されたモデルが正式発売となる。既存モデルに搭載されていた、ネットワークプレーヤーと接続する「メディアサーバー機能」(Twonky Server 8を搭載)、USB-DACに送り出す「ネットワークプレーヤー機能」(OpenHome/DMRモードで使用可能)を引き続き搭載。新機能として、Amazon Musicに対応する。Spotify Connect機能も踏襲しており、“ストリーミングプレーヤー”としても活用できる。

fidata music appから「Amazon Music」の再生が可能

また、今回からUSBオーディオケーブルが標準で添付される。小型のUSB-DACが内蔵されたケーブルで、両端がUSB typeAとアナログRCAとなっており、アクティブスピーカーやアンプなどに接続することでファイル/ストリーミング再生が可能となる。付属ケーブルでは最大384kHz/24bitとDSD5.6MHz(DoP)までの再生が可能。

同梱されるUSB-DACケーブル

さらに、同梱のBluetoothアダプターを活用して、Bluetoothレシーバーとしても使用できる。スマートフォンで再生している音楽や動画、ゲームなどをSoundgenic Plusを介して自宅のオーディオシステムで再生することも可能となる。

加えて、「CDトランスポート機能」を搭載しており、USBの外付けCD/DVD/BDドライブを接続することで、CD再生も行える。専用アプリ「fidata music app」により、ファイル再生と同様の手順で再生可能で、Gracenoteで取得した楽曲情報やアルバムアートワークも付与される。既存モデル同様CDリッピングにも対応するため、アプリからPCレスでWAV/FLACの取り込みができる。Accurate Ripにも対応する。

moraの自動ダウンロード機能は引き続き搭載されるが、e-onkyo musicの自動ダウンロード機能はqobuzとのシステム統合に伴い非搭載となっている。

筐体は静音重視のファンレス設計となっており、旧モデルでは「HGモデル」と呼ばれた筐体が標準仕様となる。1.2mm厚の板金を採用、筐体の剛性を高めるとともに、振動を抑制し効率よく熱を伝達することでファンレスを実現している。

筐体のサイズなどは旧モデルと共通。筐体は音質を強化したHGモデルがベースとなっている

足元は、専用設計された半球状のラバー製インシュレーターで、外部からの振動が内部に伝わるのを軽減している。また正面右下には電源オンなどを知らせるLEDランプが搭載されるが、点灯面積を小さくするとともに輝度も抑えられている。

fidataブランド製品にて展開されている新機能も追加。2台以上のSoundgenicを1つのサーバーとして利用できるアグリゲーション機能を搭載するほか、DLNAのプッシュ機能を利用して、ストリーミング非対応のネットワークオーディオ機器でもAmazon Musicを再生できる。Diretta targetに対して出力可能なDiretta Host機能も引き続き搭載する。

サイズは168W×134D×43Hmm、質量はHDL-RA1Sが約690g、HDL-RA2Hが約1.2kg。コネクタはRJ-45のネットワーク端子、USB 2.0対応のUSB A端子、USB3.0/2.0対応のUSB A端子を1系統ずつ搭載する。電源はDC12Vで専用アダプタが同梱される。転送規格は1000BASE-T/100BASE-T/10BASE-Tに対応する。

「Soundgenic Plus」の背面端子。端子類は旧モデルと共通

USB-DAC出力機能における最大サンプリングレートは、PCMが768kHz/32bit、DSDが22.5MHz(DirectDSD)、11.2MHz(DoP)となる。

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