初期から後期の作品まで網羅

ベルリン・フィル・レコーディングス、ラフマニノフ生誕150周年記念「ピアノ協奏曲第2番」

公開日 2023/11/13 12:03 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ベルリン・フィル・レコーディングスは、ラフマニノフの生誕150周年を記念したアルバムをリリースする。第一弾はキリル・ゲルシュタイン(ピアノ)とキリル・ペトレンコ(指揮)による「ピアノ協奏曲第2番」のSACDハイブリッド盤。国内取扱はキングインターナショナル(株)、価格は6,600円(税込)。

「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番」(KKC-6741)

2022年のヴァルトビューネ・コンサートで収録されたもので、急病のダニール・トリフォノフに代わって、キリル・ゲルシュタインが登場した。ヴァルトビューネ・コンサートはベルリン・フィルが毎年シーズンの最後に野外で行うコンサートで、2022年はオール・ロシアプログラムで構成された。

キリル・ゲルシュタイン(c)Stephan Rabold

アルバムには、生誕150周年にふさわしくラフマニノフの初期から後期の作品を網羅するソロ作品4曲も収録されている。ポスト・チャイコフスキーを思わせる初期の傑作、幻想的小品集から「メロディ」。非常に親交の深かった20世紀前半を代表するヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラーに関わる「愛の悲しみ」のピアノ編曲版と、クライスラーに献呈した「コレッリの主題による変奏曲」。最後は歌曲「6つの歌」より第3曲「夜の静けさに」をゲルシュタインによるピアノ編曲。これらの楽曲は、ベルリン・フィルハーモニー大ホールで特別に録音されたものとなっている。

SACDハイブリッド盤で、ステレオと5.1chサラウンド音源が収録されている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック