プラスチック製/3Dプリンター製の2種

日本環境アメニティ、 “葉の成長” をモチーフにした新発想の音響拡散体「オトノハ」

公開日 2023/08/09 12:12 編集部 : 伴 修二郎
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音響・映像機器の販売とサービスを展開するヒビノグループの日本環境アメニティは、黄金比と植物が備える黄金角の規則を機能とデザインに活用した音響拡散体「オトノハ」を、10月2日より発売する。ラインナップと価格(税込み)は以下の通り。

「Ivy wall」

「Container garden」

・プラスチック製「Ivy wall」 10,780円
・3Dプリンター製「Container garden」 151,800円

Ivy wallはヒビノ公式通販サイト「FULL-TEN」、AmazonのFULL-TENストア(ヒビノ公式)で販売。今後は楽天市場でも発売予定している。Container gardenはヒビノ公式通販サイト「FULL-TEN」のみの受注生産で、注文・決済確定後約3〜4週間で発送される。

「オトノハ」は、植物が太陽光を最大限に受けるために、黄金角で葉を展開することにヒントを得て開発された音響拡散体。設置や持ち運びに便利なプラスチック製の「Ivy wall」と、黄金比と黄金角をふんだんに利用し、より音の散乱機能を高めた3Dプリンター製の「Container garden」の2種を展開する。

部屋で聞く音には、音源から直接聞こえてくる音(直接音)と壁や天井などからの反射してくる音(反射音)が存在する。この直接音と反射音が適切なバランスであることが重要だが、「平らな壁では反射音が強すぎる傾向にある」と同社は説明する。オトノハはその反射音を調整することで、スピーカーや楽器本来の音を聴きとりやすくし、クリアで心地よい響きのある音空間を実現するという。

設置イメージ

デザインは、木箱に寄せ植えした植物をイメージした。水平方向の散乱にのみ着目した音響拡散体が多い中で、オトノハでは黄金角を利用し、立体を3次元的に螺旋状に配置することで、音を球状に散乱させ、少ない個数でも自然でクリアな音空間の創出が行えるとする。

Ivy wallは、フラットな背面にフックを引っ掛けるための穴、四隅にはカメラ用ねじに対応したねじ穴を用意。様々な設置方法に対応し、スピーカー再生から録音まで幅広く使用できる。軽量で耐久性にも優れ、中継車や臨時の作業場などの現場移動にも適しているという。カラーはホワイトグレーとグレージュの2色。材質はABS。外形寸法は300W×300H×42.5Dmm、質量は約600g。

Container gardenは、緻密な3層構造を採用した3Dプリンター製モデル。コンパクトサイズながら高い散乱の効果を発揮する。特にスタジオやリスニングルーム、ナレーションブース等の音響改善に効果をもたらし、スタジオエンジニア等のプロの方やオーディオマニアに最適としている。

設置は簡単で、室内の雰囲気を邪魔しない外観や少ない個数でも十分性能を発揮する機能性の高さも見逃せないポイント。カラーはブラックのみ。材質はナイロン。外形寸法は200W×200H×60Dmm、質量は約865g。

なお、Container gardenは、3Dプリンター製のため若干のゆがみが発生するが、製品の効果に問題はないとのこと。手作業による染色で、色にも若干の個体差があるとしている。

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