10月上旬発売

Pro-Ject、小型/値頃なBOX DESIGNシリーズに新フォノアンプ。「PHONOBOX/ULTRA500」など一挙4モデル

公開日 2019/09/20 12:00 編集部:小野佳希
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ディーアンドエムホールディングスは、Pro-Jectブランドより、コンパクトサイズのボディと手頃な価格をコンセプトにしたBOX DESIGNシリーズの新製品として、フォノアンプ4機種を10月上旬に発売する。

ディスクリートMM/MC フォノアンプ「PHONOBOX/ULTRA500」 60,000 円(税抜)
デュアルモノMM/MC フォノアンプ「PHONOBOX/S2/SL」 30,000 円(税抜)
スタンダードMM/MC フォノアンプ「PHONOBOX/SL」 18,000 円(税抜)
MM専用フォノアンプ「PHONOBOX/MM」 13,000 円(税抜)

PHONOBOX/ULTRA500

PHONOBOX/ULTRA500

1998年に発売されたProJectのフォノアンプ第一号機「Phono Box」から20年余りを経て、昨年2018年にシリーズ累計出荷台数50万台を突破したことを記念したスペシャルエディションモデル。サイズはこれまでの BOX DESIGNシリーズ同様に超コンパクトでありながら、ずっしりとした重量のある銅製のシャーシを採用し、高周波ノイズをシャットアウトするよう配慮している。また、リアパネル以外のシャーシには特別にクローム・フィニッシュを施した。

サーキットも新設計で、ULTRA500ではオペアンプ ICを使用しないディスクリート回路を採用。またS2同様にデュアルモノの回路構成を採用し、「見通しの良いハイエンドなサウンドも特徴だ」とアピールしている。

入力インピーダンスは10/100/1k/47kΩで、入力キャパシタンスが100/220pF、ゲインは40
/43/50/53/60/63dB。いずれも底面ミニスイッチによる切替式となっている。

サブソニックスイッチは-18dB@20Hzで、出力電圧は500mV/1kHz搭載(入力 : 5mV/1kHz 時)。S/N比は89dB(MM)、高調波歪率(THD+N)は0.00052%、RIAA偏差は<0.4dB(20Hz-20kHz)。外形寸法(端子含む)は103W×37H×119Dmmで質量が700g(ACアダプター含まず)。


PHONOBOX/S2/SL
PHONOBOX/S2/SL

Phono Boxシリーズの最新スタンダードモデルという位置づけの製品。小型ながら内部回路はデュアルモノ構成となっており、「ダイナミックで精緻なサウンドステージを表現する」とアピールしている。

シャーシはアルミを使用したサイドイッチ構造で、不要振動の抑制とともに電磁干渉の影響も防ぐよう配慮した構造。上記ULTRA500同様に、入力インピーダンス/入力キャパシタンス/ゲインを底面のミニスイッチで切り替えられるため、どんなカートリッジにも対応可能だともしている。入力インピーダンスは10/100/1k/47kΩ、入力キャパシタンスは100/220/320/420pF、ゲインは40/43/60/63dBから切り替えられる。

サブソニックスイッチは-12dB@20Hzで、出力電圧が500mV/1kHz(入力 : 5mV/1kHz 時)、S/N比が85dB(MM)で、高調波歪率(THD+N)は0.01% (MM)/0.05%(MC)、RIAA偏差は最大0.4dB(20Hz-20kHz)。外形寸法は103W×36H×115Dmmで、質量が570g(ACアダプター含まず)。


PHONOBOX/SL
PHONOBOX/SL

「現行のBOX DESIGNシリーズの原点ともいえるモデル」だと同社は説明。「プレーヤーの横に置いてもかさばらない小さなシャーシ、シンプルなデザインと操作性、真のHiFi再生と言えるような高性能のフォノアンプを、というコンセプトを具現化し、大ヒットしたモデル」だとアピールしている。

入力インピーダンスは固定で、MMが47kΩ/120pF、MCが100Ω/120pF。MMゲインは40dBで、MM入力時の出力電圧は300mV/1kHz(3mV/1kHz 時)。MCゲインは60dBで、MC入力時の出力は300mV/1kHz(0,3mV/1kHz時)。

最大出力は9.5V(1kHz)で、S/N比は86dB MM(94dB -A weighted)、高調波歪率(THD)はMM 0.01%/MC 0.05%。RIAA偏差は最大0.5dB(20Hz-20kHz)。外形寸法は103W×36H×109Dmmで、質量は540g(ACアダプター含まず)。


PHONOBOX/MM
PHONOBOX/MM

MMに特化したフォノアンプ。最先端の回路技術によってノイズや歪を最小限まで抑えるとアピールしている。アダプターによるDC電源で動作するため、電源回路からノイズの影響を受けることがない点も特徴のひとつ。

入力インピーダンスは47kΩ/120pFで、ゲインが40dB。出力電圧は500mV/1kHz(入力 5mV/1kHz時)、S/N比が88dB(A weighted)、高調波歪率(THD)は<0.04%、RIAA偏差が最大0.5dB(20Hz-20kHz)。外形寸法は107W×30H×75Dmmで、質量は280g(ACアダプター含まず)。

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