公開日 2020/11/20 07:00

デノンだからできた“感動”音質。「DENON HOME」で悦楽おうちリスニング!

【特別企画】「HEOS」対応ネットワークスピーカー
時代と共に形を変えて進化してきたオーディオ。レコード、カセットテープ、CDやMDといった有形メディア時代に主役だった「ステレオ」や「ミニコンポ」は影を潜め、今ではスマホと相性の良い、ネットワークスピーカーが人気を集めているのはご存知の通りだ。

最近では、Apple、Google、AmazonといったIT企業の手によるスマートスピーカーも一大トピックとなり、新モデルが登場するたびに話題に上ることが多い。今、一般的に「オーディオ」と言えば、Bluetoothスピーカーやスマートスピーカー、ネットワークスピーカーを指すのかもしれない。実際にこれらを試聴すると、ネット配信と相性が良く使い勝手に優れ、そこそこ聴き映えするサウンドで、価格も手頃と悪くない。選択肢として有望だ。

しかし、音楽やオーディオは、実に奥が深いモノ。少し興味を持ってこだわれば、新しい世界が見えてくる。そこでお勧めしたいのが、オーディオブランドとして長い歴史を持ち、最新ネットワーク機能の取り込みにも積極的かつ先進的なデノンのネットワークスピーカー「DENON HOME」だ。

今回は、コンパクトで設置性にも優れた「DENON HOME 150」を中心に紹介していこう。

「DENON HOME 150」:¥OPEN(予想実売価格:32,000円前後)

「ネットワークスピーカー」は「Bluetoothスピーカー」とどう違う?

まず、ネットワークスピーカーについておさらいしておこう。「ネットワークスピーカー」という製品に厳密な定義はないが、一般的には、インターネットに接続し、単体で各種ストリーミング音楽配信サービスの楽曲を再生できる、アンプ内蔵のコンパクトなスピーカーを指すことが多い。

設定や楽曲の選択にはスマホやタブレットを必要とすることが多いが、再生が始まれば、スマホやタブレットを屋外に持ち出したり電源を切っても音楽は止まらない。ここでお気づきと思うが、スマホやタブレットを必須とし、こうしたデバイスから常時音楽信号を受け取って音を鳴らす「Bluetoothスピーカー」とは、根本的に異なる製品なのだ。

また、音質面でも両者は完全に異なる。Bluetoothスピーカーは現状、デバイスから音楽信号を伝送する際、SBC/AAC/aptXなどのコーデックと呼ばれる不可逆圧縮(間引きが行われ、解凍しても元の音楽データとは全く同じにならない圧縮方法)が施され、音質の足かせになる。ハイレゾ相当と言われる高音質コーデックのLDACやaptX HDも、データは高密度だが、圧縮をまぬがれないという点では同じだ。

対してネットワークスピーカーは、対応する配信サービスの場合、データの伝送帯域に充分な余裕のあるWi-Fiまたは有線LANを利用し、各サービスから音楽データをダイレクトに受信する。配信サービスの多くの音源自体は不可逆圧縮が施されているが、途中で解凍と再圧縮が行われないので音質面で有利なのだ。

また近年は、「Amazon Music HD」や「mora qualitas」「Deezer HiFi」といった、CDと同レベル、あるいはそれ以上のハイレゾクオリティに対応するストリーミングサービスも数を増やしてきている。つまり、これらのサービスに対応している機器であれば、音質はCD同等、もしくはそれ以上を狙えるのだ。

ちなみに、Apple製品で使えるAirPlayも使い勝手はBluetooth接続に近いが、伝送にWi-Fi/LANを利用するので、音質面ではBluetoothより有利だ。

■老舗ブランドのこだわりがコンパクトサイズに集約「DENON HOME 150」

DENON HOME 150は、老舗オーディオブランドのデノンが手がけるネットワークスピーカー。操作は主にスマホアプリで行うが、「Works With Alexa」機能により、スマホを含めAlexa対応のデバイス経由で音声操作も可能だ。

最大の特徴は、デノンならではの音質へのこだわりだろう。同社エンジニアによるカスタムメイドの25mmドームトゥイーターと89mmコーンウーファーを搭載しつつ、音への悪影響になる振動を抑えるために筐体を高剛性化。高級オーディオ機器で培われた技術が詰め込まれている。

コンパクトボディながら、老舗オーディオブランドのこだわりとテクノロジーが詰め込まれた高音質仕様

機能面でも、デノン/マランツの「HEOS」というネットワークオーディオシステムに対応。HEOS対応機器はアプリで一括コントロールできるため、リビングのオーディオシステムで聴いていた音楽の続きを寝室のDENON HOME 150で再生したりもできるし、ワンルームでも本機を2台用いてステレオシステムにアップグレードするなど、多彩な使い方ができる。Bluetoothスピーカーや一般的なスマートスピーカーとは異なり、オーディオ機器として懐が深いシステムなのだ。

ストリーミングサービスはSpotifyやAmazon Music HD、AWAといったメジャーどころに対応しており、またWi-Fiだけでなく有線LANポートを備えているのも特徴。Wi-Fiのような接続設定が不要で、通信も確実かつ安定しているので、快適なリスニングを約束してくれる。

LANポートを備えるため、ストリーミングなども安定して再生できる。もちろんワイヤレスのみならず、ステレオケーブルやUSBケーブルでPCなどと繋いで音楽を鳴らすことも可能だ

また同シリーズには、上位モデルとして少し大型の「DENON HOME 250」もラインナップされている。機能面は150と同じだが、1台でステレオ再生ができ、高出力で大音量再生にも向いたモデルだ。用途に合わせて選ぶと良いだろう。

次ページストリーミングサービスをDENON HOMEで試聴

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