公開日 2019/12/30 07:00

「えっちなイヤホン」で “大人向け” VR動画を観たら、凄すぎた!

音が脳へダイレクトに届く
編集部:風間雄介
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使ったVRゴーグルは編集部にあった「Oculus Go」だ。早く被りたいが、その前にコンテンツを調達せねばならない。素早くFANZAにアクセスする。

FANZAには様々な大人向けVRコンテンツが用意されているのだが、中でも高品位なものには「HQ」というマークが付いている。当然ながら価格も高い。いろいろ物色すると「橋本ありな」という女優さんの作品の評価が高かったので、これも仕事と割り切り、思い切って2点購入してみた。

Oculusを被って実際に見てみると、文字通り言葉を失うほど驚いた。以前にもOculus Goを使って、大人向けVRコンテンツを試したことがある。記事化も行った。その際の体験と、今回の体験とでは雲泥の差。全くの別物だ。

いろいろ準備してようやく被ることができた

実はこの1年半のあいだ、2-3回コンテンツを買って、定点観測していた。直近では半年くらい前だろうか。その時も進化を実感したのだが、それらの出来とは隔絶した完成度の高さだ。この数ヶ月のあいだに、ハードウェアかコンテンツの制作ノウハウか、それとも両方か、なんらかのブレークスルーがあったとしか思えない。

大人向けコンテンツでもE500が活躍

なんといっても、このコンテンツは接写に強い。以前は被写体が近くに寄ってくると3D感が失われたり、映像が破綻することが多かったが、今回購入したコンテンツは違う。眼前数センチどころか、距離0cm、つまり実際に触れられているような感覚が得られる。これができるから、様々な新表現が可能になっている。素晴らしい。

ところで、今回試用した作品2点は、どちらもいわゆる「見下ろし系」だ。つまり主観視点の男役の目となるカメラと、耳となるマイクが定点に置いてある。シチュエーションとしては、男役が一箇所に跪いていたり、寝転んでいたりという状況だ。いずれにせよ、女優が男を見下ろす構図となる。タイトルもそういう視点の作品であることをアピールしている。

書いても差し支えなさそうなレベルで説明すると、女性が口に含んだ赤ワインを、口元に垂らされたり、というような行為が行われる。そのほかにも、上からいろんなものが垂らされてくる。かと思ったら、下でなにやら別のことが始まっていたりする。

上から垂らされてくるものを見上げている様子。口も思わず半開きに…

それにしても、私はノーマルなのでわからないが、基本的にMの人にはたまらないであろう内容だ。ハイヒールやタイツで踏まれるシーンがやけに長いのだが、グリグリと足先を顔面に押し込まれるような感覚にとらわれる。ノーマルな私にとっては本当に苦痛でしかないが、そういう方向性が好きな人は、実際に踏まれているような感覚に、心ときめくのではないか。

…映像の説明に熱中し、音についての紹介を忘れてしまっていた。このコンテンツでも、様々な効果音が耳元で鳴り響いたり、ここには書けない単語が囁かれたりと、ダミーヘッドを使ったバイノーラル録音が活用されている。

通常のイヤホンでもそれなりに楽しめるが、やはりE500では、ASMR動画で感じたような、大きな差が表れた。擦過音、吸引音、破裂音、それぞれの描写が申し分なく、そしてそれらの音が組み合わされた時の分離表現にも優れている。結果、没入感が格段に高まる。

ハイクオリティなVR映像+リアルなバイノーラルサウンド体験は、凄まじい突破力がある。これを体験したらもう普通の2Dコンテンツに戻れない、という方も多いのではないだろうか。



E500は有線イヤホンだが、iPhoneでもLightning - 3.5mmアダプターを使えば使用できる。各社からスマホを活用する安価なVRゴーグルやVRスコープも出ているので、こういったものを活用すれば、安価に極上体験システムを構築できる。

E500が素晴らしい商品ということに疑いの余地はないが、一点だけ残念なのは、タッチノイズが多いということだ。特にゴーグルを被っている時は、手探りでイヤホンを着けたり外したり、といった動作も多くなりがち。だからタッチノイズは少ない方がよい。値段を考えたら贅沢は言えないが、このコンセプトのままケーブルの被覆にもこだわり、ノイズを抑えたモデルも発売してほしい。

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