公開日 2022/05/06 13:11

アップル、Google、マイクロソフトがFIDOのパスワードレス認証取り組み拡大【Gadget Gate】

スマホのロック解除でウェブサービスにログイン
Munenori Taniguchi
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
アップル、Google、マイクロソフトが、World Wide WebコンソーシアムとFIDOアライアンスが策定したパスワードレスでのログイン認証標準のサポートをするための提携を拡大することを明らかにした。3社は今後1年のあいだに、iOS、AndroidといったモバイルOSや、Chrome、Edge、Safariブラウザー、そしてWindows、macOSなどのデスクトップ環境にFIDO認証資格情報(FIDO Credential)を導入していく。

Image:FIDO Alliance

FIDOアライアンスは現在のウェブにおけるパスワード依存の現状を緩和するための認証標準策定を目指す業界団体。FIDOはFast IDentity Onlineの略称だ。

パスワードを使わずにウェブサービスにログインをするFIDO認証技術は、国内でも携帯キャリア各社などが対応を進めてきており、この度明らかとなったアップル、Google、マイクロソフトといった企業もそれぞれ対応を進めている。

今回のFIDO認証資格情報は、この3月に新しく発表されたもので、ユーザーがアプリ、ウェブサービス、その他デジタルサービスにログインする際に、手もとにあるスマートフォンやタブレット端末が搭載する認証機能(PINやパターン入力、指紋認証など)を利用する。これはモバイル端末とウェブサイトの間で一意の暗号化トークンを利用することで実現される。

ユーザーのスマートフォンやタブレットは、FIDOに準拠した固有のパスキーを保存することができ、携帯電話のロックが解除されたときにのみ、認証のためにウェブサイトと共有できる決まりになっている。認証にはスマートフォンやタブレット端末が必要になるが、そのロック解除のための認証処理を流用することで、これまでのように何種類ものパスワードを使い分けたり、テキストメッセージを使ったワンタイムパスワード、多要素認証に比べ安全性と簡便さをユーザーに提供できる。

Image:FIDO Alliance

認証に物理的なデバイスが必要になると言うことは、ハッキングによるログイン情報の抜き出しもより困難になることを意味する。たとえばメールで偽のウェブサイトにユーザーをおびき出し、ログインIDとパスワードをせしめようとするフィッシング詐欺などは成立しにくくなる。

では、認証に利用していたスマートフォンを紛失してしまった場合はどうなるかといえば、そのスマートフォンのロックが解除されなければ認証を悪用されることはなく、さらにパスキーと呼ばれるFIDO認証のための固有データはクラウドにバックアップが置かれるため、新規に購入したスマートフォンにダウンロードして引き継ぐことが可能だ。

なお、これまではFIDO認証を利用する初回に限ってはFIDO認証前にパスワードを使用しなければならず、完全にパスワード傍受の危険性を回避しているとは言えない状況だった。しかし、FIDOアライアンス代表でGoogleのセキュア認証製品管理ディレクターでもあるSampath Srinivas氏は「われわれは、ついに本当にパスワードを必要としない未来のインターネットプラットフォームを完成させようとしている」と述べ、1年をかけて業界に展開していく新しいFIDO認証手順から初回のパスワード入力も不要になるとした。

なお、3社は「今後1年間のあいだに」と述べているものの、具体的にどのような段取りでの導入になるかは明らかにしていない。それでも来年の暮れごろには、たくさんあるパスワードを忘れてしまわないために、手帳の片隅にそれを書き記しておくといった、用心なのか不用心なのかわからない対策をする必要はなくなっていそうだ。

Source:FIDO Aliance
via:Apple, Google



※テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」を近日中にローンチ予定です。本稿は、そのプレバージョンの記事として掲載しています。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「ニチレイレディス」6/19から3日間の放送・配予定
2 NTTソノリティ、耳を塞がない集音器「cocoe Ear」一般発売開始。テレビ向け送信機も同時発売
3 音楽の熱量や快感までも引き出す。コスパ抜群、FOCALのアクティブスピーカーの可能性は無限大!
4 テレビの映りが悪い!真っ先に確認したい3つのポイント
5 7畳に4K/100型&5.1.4chを実現!Dolby Atmos対応の本格シアター
6 濃厚なアナログ・テイスト、aurender15周年記念の旗艦ネットワークプレーヤー「A1」の音楽性
7 <HIGH END>WiM、初のサウンドバー「WiM Bar」発表。ドルビーアトモス対応、リアスピーカーも追加可能
8 ヤマハの振動板技術が北日本音響のスピーカーユニットに採用。9cmフルレンジユニット「MS-TAMANEGI」
9 ゼンハイザー初のイヤーカフ型イヤホン「ACCENTUM Clip」。LDACにも同社初対応
10 Google、Gemini搭載の新スマートスピーカー「Google Home スピーカー」
6/19 10:49 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 201号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.201
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix