HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
ワールドカップ開幕。熱戦を臨場感たっぷりに楽しめるテレビの買い替えにも好機到来。売り場の盛り上がりをビックカメラ有楽町店に聞く
歓喜に沸くFIFAワールドカップ。テレビ市場への影響は
FIFAワールドカップがいよいよ開幕。強豪オランダを相手に引き分けた6月15日(月)の日本代表初戦は、早朝5時のキックオフながら、ビデオリサーチによると、平均視聴率は世帯27.1%、個人14.8%、瞬間最高視聴率(世帯)34.9%を記録した。続く21日(日)のチュニジア戦を大勝し、日本中が歓喜に沸いている。
熱戦を臨場感たっぷりに楽しむためには“テレビ”もまさに買い替えの好機到来。さらなる大型化や高画質化が進むテレビ売り場の盛り上がりを、ビックカメラ有楽町店に聞いた。
2026年はスポーツのビッグイベントが“当たり年”だと言われている。2月の冬季オリンピック「ミラノ・コルティナ2026」に始まり、3月には「WBC(WORLD BASEBALL CLASSIC)2026」、そしてFIFAワールドカップ開催へと続いている。テレビメーカー各社も買い替えによる需要喚起に鼻息が荒い。
実際に今年前半戦、「冬季オリンピック」と「WBC」をフックとしたテレビ買い替えの盛り上がりをどうだったのだろうか。
ビックカメラ有楽町店 ビジュアルコーナー・結城郁央里氏に聞くと、オリンピックは夏季に比べて冬季はもともと影響力が小さく、さらに2018年は韓国・平昌、2022年は中国・北京と時差の少ないアジアでの開催が続いていただけに、今回は主要競技の多くが寝ている間に終わってしまう時差の影響も大きく、期待するような売り場の活性化には至らなかったと話す。
Netflix独占で物議を呼んだWBCは、地上波で視聴できなかったことがやはり大きく影響したようで、「テレビの買い替えというより、自宅のテレビでNetflixを見られるようにFire TV Stickを購入するといった動きの方が目に付きました」と消化不良の状況。
そうした流れのなかで迎えたFIFAワールドカップ。「開幕に合わせてテレビを買い替えられたお客様もいらっしゃいましたが、初戦の盛り上がりを受け、ここからが本番。週末の6月20日(土)、21日(日)にもまずまずの動きを見せています」。第2戦の勝利をばねに、進化するテレビに対する注目が高まるきっかけとなることにも期待を寄せている。
サイズアップや画質の違いを比較視聴できる売り場づくり
夏季オリンピックとFIFAワールドカップは、薄型テレビの普及機とも重なっていた2008年の北京夏季オリンピック、2006年のFIFAワールドカップ・ドイツ大会くらいまでは、“特需”としてテレビ販売にも大きな影響力を及ぼしていた。しかし、若年層のテレビ離れが指摘されるなど構造的な頭打ちもあり、現在では限定的な効果に限られるようになっている。
だが、家電量販店の売り場に足を踏み入れると、そこに広がる光景から昨今のテレビの進化を一目瞭然に感じ取ることができる。80V型超の超大型テレビが当たり前のように売り場に並び、さらなる超大画面化・高画質化が進展。その訴求へ、メーカー各社では世間の大きな注目が集まるスポーツのビッグイベントを、またとないチャンスと位置付ける。
同店のテレビ販売におけるサイズ別構成比は、「55V型と65V型で販売台数の半数以上を占めています。他の店に比べると75V型や85V型といったサイズも順調に出ています」と大画面化の流れは鮮明だ。さらに、「100V型や110V型といった商品の実売も最近では珍しくなくなりました」と自宅だけではなく、別荘や会社の会議室への導入も見られるという。
直近のテレビの売上げは、FIFAワールドカップ直前の5月が対前年比で約1割増。その勢いを加速するべく、売り場ではフロアは芝生をイメージしたデザインに、テレビに映し出されるデモ映像もサッカーを中心にスポーツの躍動的なシーンを流し、スタジアムさながらの雰囲気を演出する。
まず力を入れるのが大型化の提案だ。「例えば55V型を希望して来店されたお客様にも、ひとつ上の65V型を比較してご覧いただいています。売り場では横並びでサイズを、上下に有機ELとMini LEDを並べるなど、随所で比較しやすい展示を心がけています。有楽町店には特に大型テレビの展示が多く、とことん見比べてください」とアピールする。
この夏に各社から登場する新製品のトレンドとして注目するのは「RGB Mini LED」。「有機ELやMini LEDは、各社が参入してモデル数が増えたことで大きく伸長しました。まだ、発売しているメーカーは限られ、高価で本格的な普及はまだ先ですが、その素晴らしさはきちんとお伝えしていきたい」と期待を寄せている。
“音”への注目が俄かに高まる。サウンドバーの同時購入は約3割
かつてテレビの相棒として、同時購入の必須アイテムだった「レコーダー」に代わり、存在がクローズアップされているのが「サウンドバー」。結城氏は「テレビで地デジはほとんど見ない。動画配信で主に映画やスポーツのコンテンツを楽しんでいるという人が拡大するのに合わせて、音質へこだわる人が増えています」と話す。現在、同店でのテレビとサウンドバーの同時購入は約3割に達する。
テレビとの同時購入による値引きやお買い得価格のテレビ&サウンドバーセットも用意。「最初はテレビの購入が目的だったお客様に、サウンドバーをご案内して店頭で“音”の違いを実際に体験いただくと、購入に至るケースもよく見られます。サウンドバーのことをよく知らないという人はまだまだ少なくありません」と潜在需要に着目する。なかには、地デジ化の際に購入したシアターラックが壊れたからとテレビの買い替えと同時にサウンドバーへ買い替えられる方もいるそうだ。
さらに、“テレビに代わる新たな選択肢”として俄然、人気を集めるのがスマートプロジェクター。同店でも売り場をさらに広げてアピールする。
「年齢的には20代、30代が中心ですね。若い人のテレビ離れが進んでいますが、テレビとプロジェクターを比較して、プロジェクターを選択されるケースも少なくありません。地デジを見ないのであれば、大きく映せるのに小さくて場所を取らないプロジェクターは魅力的な選択肢です」とコンテンツの楽しみ方は広がりを見せている。
世間の注目が集まるFIFAワールドカップ。大きな注目が集まるなか、「やはり大きな画面はいいよね、キレイな映像だといいよねと、お客様へのテレビの進化の“気づき”、買い替えの“動機付け”にはまたとない好機」と語る結城氏。
「テレビは10年使用するものですから、お客様にはどんなテレビが一番適しているのかはもちろん、テレビの最新の情報や思わずワクワクするような楽しさを一緒にお届けしていきたい」と力を込める。
2027年問題で怒涛の勢いを見せていたエアコンが一息つき、夏商戦の主役として活躍が期待されるテレビ。FIFAワールドカップ 日本代表のグループリーグ突破、そして、決勝ラウンドでの活躍が、市場を活気づける強い味方となりそうだ。

























