公開日 2012/04/26 12:47

ドルビー、映画館向けの新サラウンド技術「Dolby Atmos」を発表

オブジェクトベースのミキシングを採用
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
米ドルビーラボラトリーズは現地時間23日、映画館向けの新たなサラウンド技術「Dolby Atmos」を発表した。まず今年、米国、ヨーロッパ、中国、日本の一部の映画館に導入され、2013年にはさらに多くの映画館に導入される。

「Dolby Atmos」は、一般的なチャンネルベースのミキシング方式に加え、汎用性の高いオブジェクトベースのミキシングを組み合わせたサラウンド音声技術。同社では「オブジェクトベースのミキシングを利用することで、映画館内の任意の場所に、個々のサウンドあるいは“オブジェクト”の配置や移動を完全にコントロール」できると説明している。

同時に最大128(チャネルまたはオブジェクト)までのロスレス音声入力データの転送が行え、再生時には5.1chから64chまでのディスクリート出力レンダリングに対応している。

再生時には映画館のスピーカーレイアウトや音響再生性能などの情報に基づき、オーディオの最適なレンダリング方法を判断する。このため映画館関係者は予算に応じてスピーカーの数などを調整し、オーディオを徐々にアップグレードすることも可能だ。

同社では制作についても、既存のスタジオ制作フローに合うように設計されているため、制作スケジュールにほとんど影響はないと説明。映画館ごとに、再生時に最適化してレンダリングする方法のため、単一のデジタルシネマパッケージ(DCP)マスターを用意するだけでよく、配給方法が単純にできることも利点として挙げている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX