公開日 2010/01/15 18:21

三洋、世界最小・最軽量のフルHDビデオカメラ“Xacti”「DMX-CS1」を発売 − Xacti発表会レポート

イメージリーダーの長谷川潤さんも登場
ファイル・ウェブ編集部
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三洋電機(株)は、コンパクトサイズながら動画・静止画の撮影に対応し、日常使いを訴求するフルHDビデオカメラ“Xacti”の新製品としてより小型・軽量化を図った「DMX-CS1」を2月19日より発売する。価格はオープンだが、40,000円前後での販売が予想される。既に北米ではVPC-CS1として発表済み。


DMX-CS1

厚さは27mmのスリムサイズ


薄型化と使いやすさを両立する独自の新エルゴノミクスデザインを採用

丸みのあるフォルムで女性が日常的に携帯しやすい
新開発のスリムレンズ、薄型センサーモジュールを搭載することで、厚さ27mm、重さ142gというフルHD対応の光学ズームレンズ搭載モデルとして世界最小・最軽量を実現。女性の小さなカバンやズボンのポケットにも収まり、女性や子供の手にも収まるサイズになった。また外観も女性や若者を意識したスタイリッシュなデザインを採用している。カラーはシルバー、ピンク、グリーンの3色。

新開発のズームレンズは29W×36H×12Dmmのスリムサイズながら光学9倍ズームに対応。静止画撮影時は35mm換算でf=38〜342mmとなる。撮像素子は1/5型の約340万画素原色CMOSセンサーを搭載。センサーモジュールも、イメージセンサーをチップの状態のまま基板に搭載するベアチップ実装の新開発デバイスを採用。レンズの薄さを活かすため薄型化を図った。


Xacti初代モデル(右)との比較

スリムレンズ、薄型センサーモジュールを新開発
動画撮影はこれまでのXactiシリーズと同様H.264方式を採用。HD記録では1920×1080(16Mbps)/60fps記録が可能な「Full-HD」モードをはじめ、「Full-SHQ」(1920×1080、30fps/12Mbps)、「HD-HR」(1280×720、60fps/12Mbps)、「HD-SHQ」(1280×720、30fps/9Mbps)が用意されいる。


動画撮影モードの選択画面
PCとの親和性を重視した設計もXactiシリーズの特徴。本機では、対応記録メディアとしてSD/SDHC/SDXCメモリーカードに加え、無線LANを内蔵したSDカード型のメモリーカード「Eye-Fi」にも対応。ケーブルを介さずに本体からPCへデータを転送・保存することができる。


「Eye-Fi」にも対応
Windows 7ではH.264方式を標準サポートしており、PowerPointにダイレクトに動画を配置するといったことも可能だ。

またユニークな新機能として「サウンドズーム機能」が挙げられる。本機は2chマイクを内蔵しているが、サウンドズーム機能ではシーンや目的に応じて使い分けができる「ワイドズーム」「ガンマイクモード」「ズーム連動モード」という3つのマイクモードを用意。


3つのマイクモード
「ワイドズーム」はいわゆる一般的なマイクモードで、臨場感のある高いチャンネルセパレーションのステレオ録音が可能だという。明瞭度改善が特徴の「ガンマイクモード」では正面以外の音を低減し、正面の音を強調録音する効果がある。たとえば複数人が同時に別々の発言をしている場合など、一番聞き取りたい人にカメラを向けるとその人の声を強調して録音することができる。また「ズーム連動モード」では、映像のズーム情報にあわせて指向性、収音方法を自動的に変更するというもの。


ガンマイクモード

ズーム連動モード
そのほかの機能としては、動画撮影のデジタルズームは画質劣化無くズーム可能な「アドバンストズーム」10倍に対応。電子式の手ぶれ補正機能(静止画時は加算式)、動画・静止画の同時記録、顔検出追尾機能なども引き続き搭載している。

2010年のXactiはスリム化、コンパクト化を促進


田淵潤一郎氏
本日開催された“Xacti”新製品発表会では、ビデオカメラ「DMX-CS1」のほか、“Xacti”ブランドをリニアPCMレコーダーにも拡張していくことを発表。“Xacti”ブランドの第1弾リニアPCMレコーダーとして数型軽量が特徴の「ICR-XPS03MF」「ICR-XPS01MF」も発表された(関連ニュース)。

Xactiシリーズの特徴は「高画質・高音質」「小型・軽量・スリム」「PC・ネットワーク」の3点だが、三洋電機 執行役員 デジタルシステムカンパニー DI事業部 事業部長の田淵潤一郎氏は、「2010年のXactiはさらにスリム化、コンパクト化する」と今年の商品戦略を明言。2010年度の販売目標について「デジタルビデオカメラ分野ではクローバルで200万台に挑戦する。サウンドレコーダー分野ではクローバルで50万台、国内では金額ベースでのシェアナンバーワンを狙う」と意欲をみせる。

今回発表されたビデオカメラ新製品「DMX-CS1」は、4万円前後とカジュアルに使用するモデルとしてはやや高額な印象だが、田淵氏は質疑応答において「今回の新製品は高性能モデルである」としたうえで、「主力だった10万円台の横型モデルは昨今の経済状況の影響もあるかもしれないが、従来型の製品は頭打ちになってきている印象。一方でアメリカで日常的に使用するポケットムービーが台頭してきており、今後200ドルくらいの価格帯の製品投入も十分検討していく」とより低価格モデルの発売も示唆した。

モデルの長谷川潤さんも登場

発表会場には、Xactiのイメージリーダーを務めるモデルの長谷川潤さんも駆けつけた。会場では長谷川さんのホームグラウンドであるハワイ島で製品を使用している姿を写した写真の紹介や、リニアPCMレコーダーを使用しハワイ島で録音した滝の音を会場で流すなどし、新製品を楽しく使いこなしている様子だった。


長谷川潤さん

ハワイ島で録音した滝の音を会場で流し「懐かしい!」と笑顔をみせる一幕も
長谷川さんは新製品の印象を「ビデオカメラはポケットにスッとはいるのですごく使いやすい。サウンドレコーダーも音も良くスピーカーを使うと音楽をきいているみたいに使える」と使い勝手の良さをアピール。また「デザインも形はかっこいいのに色がかわいい」と絶賛していた。


<主な質疑応答>
Q:デジタルカメラ分野では、グローバル市場で200万台を目指すということだが、地域別の内訳はどのくらいか。

A:北米、欧州、日本でだいたい同じくらいの割合と考えている。

Q:動画撮影機能を搭載したデジタルカメラとの違いは何か。

A:デジカメは動画をフィーチャーした製品がトレンドで、我々もいろんな製品を使ってみたがやはり動画を撮影するのにはあまり適していないと思う。Xactiはどちらかというと動画を中心とした静止画とのコンビネーションの製品であり、デジカメとの使用面での差別化は図れていると考えている。

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製品スペックを見る
  • ジャンルSDカードムービー
  • ブランドSANYO
  • 型番DMX-CS1
  • 発売日2010年2月19日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格40,000円前後)
●有効画素数:静止画 約330万画素 、ムービー 約280万画素(Full HD/HD) ●撮像素子:SD/SDHC/SDXCメモリーカード、内蔵メモリ 約50MB ●ファイルフォーマット:静止画 JPEG形式、ムービー MPEG-4 AVC/H.264 ●ズーム:光学ズーム9倍、デジタルズーム 最大 約10倍(撮影時) ●ムービー最低被写体照度:約15ルクス (オートモード、1/30秒) ●手ぶれ補正機能:静止画 加算式、ムービー 電子式 ●液晶モニター:2.7型低温ポリシリコンTFTカラーワイド液晶 ●外形寸法:62.5W×123.5H×26.8Dmm ●質量:約142g (本体のみ)
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