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ドラレコの映像を見たら光っていたはずの信号が消えていた。なぜ?

公開日 2025/11/13 06:40 海上 忍
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ドライブレコーダーの記録映像を見ていたら、信号が点滅していた……という経験はありませんか?点滅どころか、次第に暗くなり消えてしまうということも。肉眼ではごく普通に点灯していたはず、何故なのか気になりますよね。

ドライブレコーダーで発生する「LED信号特有のフリッカー現象」

その原因は、おそらく「LED信号特有のフリッカー現象」。LEDは人間の目には光り続けているように映りますが、実は猛スピードで点滅しています。たまたまドライブレコーダーのフレームレート(30fpsか60fpsが一般的)とLEDが消灯する瞬間が一致したために、消えているように映ったのです。

LED信号機が信号灯器全体に占める割合は約77.9%ですから(令和7年3月末現在・警察庁調べ)、ドライブレコーダーに映る信号のうち3機のうち2機以上はフリッカー現象が発生しうる状態にあるというわけです。

そして多くのLED信号機は、交流電源の周波数に同期する形で点滅を繰り返します。言い換えれば、東側の静岡県・富士川は1秒間に50回(50Hz)/西側の新潟県・糸魚川は1秒間に60回(60Hz)を境にして点灯・消灯を繰り返しているわけで、そのサイクルにシャッタースピードを一致させないとフリッカー現象が発生します。

そのフリッカー現象を防止するには、ドライブレコーダーの「フリッカー補正機能」や「LED信号無点灯記録防止機能」を利用します。フリッカー対策済という意味合いで、「LED信号機対応」をうたう製品も存在します。海外ブランドのドライブレコーダーには、これらの機能が省略されているものも少なくありませんから、導入前に確認しておきましょう。

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