世界中を敵に回した孤高の殺し屋、シリーズ最新作へとつながる『ジョン・ウィック』シリーズ第3弾!
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2019年公開の『ジョン・ウィック:パラベラム』をご紹介します!
『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019年・アメリカ)
(配信:Netflix / Amazon Prime Video / U-NEXT / hulu)
『ジョン・ウィック:パラベラム』【スペシャル・プライス版】Blu-ray&DVD/4KUHD発売中/デジタル配信中『マトリックス』シリーズなどで知られるキアヌ・リーブスを主演に、伝説の殺し屋の復讐劇を描くノンストップ・アクション第3弾。殺生厳禁であるコンチネンタル・ホテルの掟を破り、追放処分を下され懸賞金をかけられたジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)。次から次へと刺客が現れ追い詰められていく中、かつて「血の契約」を交わしたソフィア(ハル・ベリー)に協力を求めるジョンであったが……。
殺し屋たちを取り仕切る組織の存在や、銃とカンフーを融合させた銃術“ガン・フー” など、既存の殺し屋映画とは一線を画する要素で溢れ、独自の路線を確立する『ジョン・ウィック』シリーズ。回を重ねるごとにその世界観は拡張され、4作目となる『ジョン・ウィック:コンセクエンス』公開後もスピンオフ作品やアニメーション作品など、新たな展開が控え続けている。
第3作となる本作では、最愛の妻が遺してくれた愛犬と愛車を失ったことに端を発する復讐の果てに殺し合いの連鎖が始まり、ニューヨーク中の殺し屋たちを敵に回すことになるジョン・ウィック。満身創痍の中、銃やナイフのみならず、本・斧・馬・ベルトなど、ありとあらゆる物を駆使して戦っていく様が見応えたっぷりなのだが、本シリーズにおいて何より魅力的なのは、自身も大いにダメージを受けながら戦っていく戦闘スタイルにある。
あらゆる作品で目にする華麗に敵を圧倒・殲滅していくタイプの殺し屋も格好良くはあるのだが、致命傷になりかねないダメージを負いながらも戦い続けていく姿から生じる切実さや痛々しさ、ボロボロになりながらも彼を突き動かすものの存在が、ジョン・ウィックという唯一無二のキャラクターを特徴付けている。シリーズ未見の方にはまず1〜2作目をご覧いただき、本作が楽しめたという方は続く4作目『ジョン・ウィック:コンセクエンス』へ行くも良し、3作目のとあるシーンと直接的に繋がっていると最新スピンオフ作品『バレリーナ:The World of John Wick』へ行くも良し、『ジョン・ウィック』シリーズの楽しみ方はあなた次第!
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| ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中 |
