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【第90回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

衝撃の結末をあなたは読めるか!世界を震撼させた驚愕の復讐サスペンス!

公開日 2023/11/24 06:30 ミヤザキタケル
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サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2003年製作の『オールド・ボーイ』をご紹介します!

『オールド・ボーイ』(2003年・韓国)
(配信:U-NEXT / Hulu)

『オールド・ボーイ』U-NEXT配信中

『JSA』『親切なクムジャさん』『別れる決心』などで知られる韓国の巨匠パク・チャヌク監督が、韓国映画史上初となるカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した驚愕の復讐サスペンス。ある日突然何者かに拉致され、理由も分からぬまま15年監禁され続けたオ・デス(チェ・ミンシク)。何の前触れもなく突如解放されたデスは、日本料理屋で出会ったミド(カン・ヘジョン)の力を借り、復讐を果たすべく自らを監禁した相手とその目的を探り始めるのだが…。

(C)2003 EGG FILMS Co., Ltd. all rights reserved.

原作は日本の漫画作品ながらも、韓国で観客動員数326万人を記録。国内外で高い評価を獲得し、韓国映画史を語る上で決して外すことのできないマスターピース足り得る本作。徐々に解き明かされていく監禁の理由、次第に惹かれ合っていくデスとミドの恋の行方、そして迎える衝撃のラストと、息つく暇もないほどに引き込まれてしまうであろう物語を彩るのが、容赦のないバイオレンスシーンの数々。

(C)2003 EGG FILMS Co., Ltd. all rights reserved.

その物理的な痛みの映像に加え、登場人物たちが直面する心の痛みもまた凄まじく、初見時に生じる衝撃は計り知れないものがある。本作が刺さったという方は、チャヌク監督の「復讐三部作」における残りの2本『復讐者に憐れみを』『親切なクムジャさん』も併せてご堪能あれ。

(C)2003 EGG FILMS Co., Ltd. all rights reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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