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保護機能が働いているので慌てず対処を

iPhoneが暑さで「高温注意」に!急に冷やすのはNG、正しい復帰方法をチェック

公開日 2023/08/19 07:00 PHILE WEB編集部
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8月も半ばに差し掛かったが、照りつけるような太陽は依然変わらず、まだまだ夏真っ盛りといったところだ。外に出たらこまめに水分を取る、日傘を差すなど酷暑を乗り切るためには日々配慮が必要となってくるが、自分の身体だけで無く、日々持ち歩くiPhoneにも気を配ってあげたい。

炎天下の待ち時間や、やむを得ない状況で屋内に戻れないといった場面で、時間を潰すためにiPhoneを長時間操作したことのある方なら身に覚えがあるかもしれないが、iPhoneには正常な動作温度範囲を超えると、一部機能を制限し温度調節を行う保護機能が備わっている。

その一例を挙げると、「画面表示と明るさ」の項目で設定したディスプレイ照度よりも暗い画面が表示される、カメラのフラッシュが一時的に無効になる、ゲームなどグラフィックを多用するアプリの処理速度が遅くなるといったものだ。このように機能を制限することで、デバイスの内側から「正常な動作温度」になるまでiPhoneを冷ます。

デバイス内の温度が上がるとカメラのフラッシュ機能が使えなくなってしまう

なお、Apple公式によると「iOS デバイスや iPadOS デバイスは周囲の温度が 0° 〜 35℃ の場所でお使いください」とあることから、この範囲が同社の定める「正常な動作温度」なのだろう。もはや日本の夏はiPhoneの正常な動作温度を優に超える熱気を伴っていることにもだいぶ驚く。

そんな高温下で操作を続けていたり、屋外駐車場の車内にiPhoneを長時間置きっぱなしにするなどして、一部機能制限だけではどうしようもないほどにデバイスが熱くなりすぎると、人と同じ様にiPhoneも倒れる。画面に「高温注意」のアラートが強制的に表示され、いかなる操作(公式では緊急電話は発信できる可能性があるとアナウンス)も受けつけなくなってしまう。

暑さで終わってしまったiPhoneの姿

初めてこの画面を見た方は、「故障かな?」と思ってしまうだろうが、むしろ故障を避けるための「強めの保護機能」と言うべきものだ。

こうなった時の対処だが、本体の電源を切って、直射日光を避け、涼しい場所でひたすらiPhoneを冷ますのが正解だ。なお、iPhoneを冷やす際、冷蔵庫や冷凍庫といった極端な温度差が生じるところに置くと、結露が発生。iPhoneの基盤に水滴がついてしまい、かえって故障の原因を招いてしまう……という結果にもなりかねない。

一刻も早く「高温注意」状態からの復帰を試みたいという場合には、外出時に使う人も増えてきたハンディファンで風を当てる、シリコンやTPUなど熱がこもりやすい素材のカバーやケースをつけていたらしばらく外す、など徐々に熱を冷ます方法を取ろう。また未然に防ぐためには、例えば普段ネックストラップでぶら下げているのであれば直射日光を避けるためにカバンの中に入れてあげる、といった工夫をしてみるといいだろう。

楽しいことも多い夏だが、高熱でiPhoneが使えず、その「楽しい瞬間」を撮影できない……なんて悲しいことにならないよう、周りの友人、家族同様にiPhoneも暑さから労ってあげることが重要だ。まだまだ続く暑い夏、どうかお体にお気を付けてお過ごしください。

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